まだ連載中の記事も書いていないのだけど
昨日の姉の話しがあまりにも面白かったので
そちらを先に書いてしまおうと思う。
わたしのたったひとりの姉が
東京から富士山にやってきた。
プチ家出だ。
昨日はわたしの家に泊まり、夜中まで久し振りにおしゃべりをして過ごした。
あんなにゆっくりと長時間ふたりで過ごしたのはどのくらいぶりなのだろう。
今朝早くに明るい表情で東京に戻っていった。
12月の終わりに東京でも振った雪で、姪が転んで肩を痛めてから
ずっと孫たちの世話でたいへんだったのだという。
人生たまには息抜きが必要なのだろう。
我が家は家族仲がいい方だと思う。
毎年二回は総出で墓参りをする。
母と姉家族、姪の家族とわたし達夫婦と最近では甥のGFまで加わって
総勢11名(ありゃまた11だ!)
姪のところは一歳と二歳の年子のチビたちがいて
それが姉のお孫ちゃんになるのだが、その11名が動くとなると大騒ぎだ。
そんなこんなで少なくともわたしが富士山に移住してからは
姉とふたりでゆっくりと話しをする、ということがなかったのである。
若いときから姉はわたしと違い、
ある種の不思議な力があった。
とくに先祖、父方の先祖からの加護と、長女としての役割があるようで
よく「夢枕に誰それが立つ」という形で現れた。
わたしと母は半信半疑で
いつも「また~」などと言っていたけれど
半分は姉の思い込みだろうと思っていた。
姉はシングルマザーで最初に女の子(現在は結婚して名前が変わった。)
そのあと男の子を産んだ。
私の父方の家系は代々男が立たず
姉が産んだその子はなんと
父以来の85年ぶりの男子だったので、その子が生まれなければこの家系は絶えていく運命にあったはずだ。
一度も結婚しなかった姉がふたりの子供を産み、立派に育て
二度も結婚したわたしが子供を産まなかったのは皮肉な話しだけど
これがわが家系の真実で、なんだかそこで+-ゼロになり
帳尻があってしまった。
姉が男の子を産んだ日
これは夢ではなくて、死んだ父の姉たちふたりが出てきたという。
そうして「よくやりましたね、お疲れ様」みたいなことを
ニコニコ笑って言ったという。
その父の亡くなる一年前と二年前に相次いで亡くなった二人の姉の話は
ココロの旅という記事に書いてある。
http://ameblo.jp/mizunotunagari3776/entry-11754944678.html
姉は色白で、二番目の姉に良く似ていると、小さい頃から言われていた。
さて、その男の子も立派に育って、今年二十歳になる。
そんなこんなの昨日の話し。
「わたし、二回も高輪に行かされたのよ。」
と、姉がいう。
高輪?
行かされたって誰に?
港区白金にある高輪は
父の一番上の姉が嫁いだところで、元祖シロガネーゼということか。
戦争から帰ってきた父が
新宿に家を建てる前はそこに住んでいたと聞いたことがある。
先祖代々の墓は昔は高輪のどこかにあって、
わたしが幼少のころ、そのお墓のまえで小さい手を合わせたのを覚えている。
しかしその後はお寺ごと大山のある伊勢原に引越ししてしまい、しばらくはそこにお墓まいりをしていたが
父の死後に母は全ての骨壷を移動させて富士山麓にお墓を新しく建てた。
もともと高輪にあった立派な墓石も、今は富士山麓の富士宮にあり
富士山を仰ぎながらご先祖様も父も眠っている。
「「三田行きのバスに乗ってください」っていうのよ。」
「誰が?」
「わからないけど、そういうのよ。それで
清正公前でおりでください、ていうんで降りたんだけど・・・」
「セイショウコー?なに?聞いたことがあるような・・・
どんな字書くの?」
「清く正しいでおおやけの公だよ」
何しろそこに二回も連れて行かれたとのことで
何故そこだったかわからないけど、清ちゃん(一番上の姉は清子というのだ!)は嫁にいったので、高輪のどこかのお寺にお墓があるはずだという。
「清ちゃんが来て欲しかったのかなあ・・・」
わたしはセイショウコーが気になった。
話を聞きながらI phoneで検索してみたら・・・・!!!
覚林寺(かくりんじ)は、東京都港区白金台一丁目にある、日蓮宗の寺院。山号は最正山。加藤清正の位牌や像が祀られていることから清正公(せいしょうこう)と通称される。付近の住民からは「清正公さま」と呼ばれ、勝負祈願の寺として信仰を集めている。旧本山は大本山誕生寺。潮師法縁。
「加藤清正だ!」
しかも日蓮宗だ!
う~ん
清正かあ・・・
何が我が家の家系に関係があるのだろうか?
清子おばさんは兄弟の長子で
「その清」の字は父のひいおじいさんの名から取っているようだ。
わが家系に養子で入り
利根川の支流、渡良瀬川のそのまた支流のある川の名が現在のわたしたちの苗字。
そのひいおじいさんのもとの名は・・・
「龍川清六」!!!
それを思い出したとき
話しの流れが大きく変わった。
清六さんのもとの苗字の話をしたあと
(それは姉は忘れていたようだった)
はじめて姉にこんなことを聞いてみた。
ねえ
龍って、どう思う?
そうしたら
話は驚きの流れに!
長くなったのでいったん終わります。
(続く)