わたしに残された時間はあと2時間半
2時までに池の平温泉に帰ればよいのだが
最初の目的地を終えて
次のことは漠然としか考えていなかった。
候補はふたつあり
なんとたまたま毎月「6日」に立つ市があり
妙高市役所のそばだという。
そちらか
最初に検索ででてきた「斐太神社」か。
カーナビをセットするとき
どうしようかまよったけれど
あと一箇所・・・
どこへ行く?
関山神社という妙高山そのものを祀る神社にお詣りできたので
これで大きな目的は達成できたような気がした。
十一面観音さまにも会えたことだし・・・・
それで「市」に行ってみる事にして
カーナビに「妙高市役所」
とセット。
ところが
スキー場のある「妙高高原」と
「妙高市内がことのほか遠かったのだ。
カーナビはどんどんわたしを北へ連れて行く。
「上越市」という看板が出てきて
カーナビを疑い始めた。
もう25キロは走っている。

行けども行けども雪原は続き
それでもカーナビを頼りに走ると
再び「妙高市」に入り
見事に市役所前にたどり着いた。
こんなに遠かったんだ。
キツネにつままれているように市役所に入り市のことを尋ねると
なんと朝市なのでもう終わっているという。
すでに12時を回ってしまったのだ。
で
もうあそこしかなかった。
来るときにバスとすれ違った。
そのバスには
「斐太」と書いてあったのだ。
「斐太神社」とカーナビをセットしなおすと
市内よりもまたしても西側の山の方角だった。
雪の中の山道の運転は心細いけど
あのバスとすれ違ったのも偶然ではないような感じがして
勇気を出して行ってみる事にする。
雪はいつのまにか
霰に変わっていた。
そうして
たどりついた。

霰(あられ)って久し振りに見た。


越の国の別名が
「日高見国」
そこから「飛騨」「飛田」「斐太」などの地名が生まれた、とある。
「斐太神社の説明文」
大国主命 (八千矛神)を主祭神に、事代主命 (積羽八重事代主神)と建御名方命 (諏訪大神)を相殿 に祀る。相殿2柱は遷祀された神で、事代主命は矢代大神や矢代明神とも称され、天正 2年(1574年 )までは矢代川上流の岡沢山という地に鎮座していたといい、またこの神が相殿に祀られている事から当神社を「矢代さん」とも俗称する。建御名方命は青田南葉山の山頂に鎮座していたという。

小さなお稲荷さんの祠が入り口にあった。

そして
大きな古びた狛犬さん。

出雲系の神々。
そう
ここは日本海に程近い場所。
そして糸魚川の近く。
フォッサマグナの西の端
そしてたくさんの渡来系の古墳や
遺跡などがこの付近ではたくさん発見されたようだ。
どこか不思議な空気感・・・・
妙高の話しは
あと一回を残すのみとなりました。
またお付き合いくださいね。