Quantcast
Channel: トヨタマヒメ富士日記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5679

一二三の『ヒフミ』聖牛

$
0
0

甲府盆地の西の果て

八ヶ岳に向かう20号線を走るとき
ここは通過する場所だった。

今日の着地点
まとめの地。

釜無川の信玄堤。
{7EEDD279-0C2B-4EA8-9751-A568D415988C:01}


武田信玄は
治水の覇者として知られている。
水を治めること。
{3A3F7566-AC55-4101-B065-AC89839731E4:01}


ここ、信玄堤には
川の氾濫を抑えるための
『聖牛』なるものが
現在でも
配置されている。
{CBBBB00F-64CF-4381-803A-4B9C4E3D3AC9:01}

{F89EE203-6AA2-4C8C-89F6-84D2809554A7:01}



かの、徳川家康も
彼を見習い
始めに江戸を開く時に行ったのが
江戸湊に流るる坂東太郎『利根川』の
流れを千葉の霞ヶ浦に持っていくことであった。

信玄がこの地で行った
最初の、そして最大の治水
信玄堤の前に
今、わたしたちはいる。

{498A51F7-33AA-451B-8DCE-E5B4D5BB5A2D:01}
(信玄堤遊歩道)

芦川の流れは笛吹川となり
それは市川大門で釜無川となり
やがて、富士川の流れとなり
駿河湾へ注ぐ。

水は
万物を潤し
その命を育てる。
水はしかし
ある時荒れ狂い
万物を奪う。

水を治めることは
クニを治めること。

だから
古の人々は
自然を司る
龍王に頼ったのだろう。
目に見えない、しかし
確かに存在する何者かに。

わたしたちの旅も
また
終わりのない旅。

天から落ちてきた雨粒の一滴のようなもの。
やがて、流れとなり
海に注ぐ。

天、
雨、
海。
あま、あめ、あま。

海の水は気化して雲となり
再び山に雨となって注ぐ。

わたしたちの旅もまた
終わりのない旅。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 5679

Trending Articles