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Channel: トヨタマヒメ富士日記
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心と体はひとつ ③シヴァのダンス

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つづきです。


三つの準備運動というのを

K先生が

わたしと同じようにやってください、といわれ

そのとおりにやる。


最初の動作だけは名前がついているらしく

「邪気の吐出」っていうんです、と先生。


邪気ですか?

きゃ

恐ろしい名だけど、確かに効きそうですね。


後の二つはいずれも背骨を呼吸させる準備運動のようだった。


そう

この整体は背骨で呼吸をするというのがコツのようだ。


背骨で呼吸というのは、ヨガにも通じるメソッドだ。


そのあと

先生はわたしの後ろに回り

背骨の手当てをした。

手当てという言葉も、愉気を送る、という言葉も

そのときは知らなくて

ただなすがままにしていた。

わたしが感じたのは


温かい!!!

気持いい!!!


そのあたりから

ヨガの授業のときに流すようなBGMが聞こえてきた。


妖しいなあ・・・


ふと

不安が押し寄せてきた。


ある人が、整体で狐をつけられたという話を聞いたことがあったのだ。

それは後ほど確認したら、整体ではなくて

自己啓発セミナーでだったそうだけど。


そのときは祈るように

「わたしには狐はつきませんように

そのような怪しいものではありませんように

もし、そうだったら、パパ、守ってね。」

と、死んだ父に守護を御願いしていた。


ものすごく気持ちがいいのだけど

頭のどこかでまだ構えていた。


その背骨の手当ても、愉気を入れるのも

その後の活元運動の誘導だということらしい。


やがて

体が背骨を回すような感覚で

自然に動き始める。


あ、これ

知ってる!


二十年くらい前、まだ目黒に住んでいるころ

そこでよくひとりでこれをやっていた。

胡坐をかいたまま

大きく腰骨から上を動かす、というか自然に任せて動く。

わたしはこれは「シヴァのダンス」と呼んでいた。

シヴァがダンスをするのではなく

シヴァに帰依していた過去のわたしが、シヴァの前で行なっていた動作、と

わたしはかってに思い込んでいた。


たったひとりでやっていたときは

けっこうでたらめにダイナミックに動いていたけど

その日は先生の目もあるし

初対面で恥ずかしさもあいまってそこまで自分を解放できなかったけど

基本的な動きは一緒だ。

なんだか大気のエネルギーに漂う感覚・・・


そうそう・・・


そのあとは瞑想に入るのだけど

いままでしたどんな瞑想よりも気持ちよかった気がする。

(もう二十年も瞑想をしていないので、忘れてしまっているけど)


そのあと

目を閉じたまま、またゆっくりと立ち上がり

たったまま活元運動を行なうのだが

これはたくさんの人と行なうならいいけど

初めてで一人は恥ずかしいなあ。


「海の底にいて

わかめか昆布のようにゆらゆらゆれてみてください」


わかる、わかる

その感じ・・・


レゲエのダンスもそんなところがある。

だいたい黒人の宗教的なダンスはそんな感じだ。

大地から湧き上がる大きな気とともにゆらめくような・・・


そのあとは目を閉じたまま

横になり、誘導されるまま、深呼吸を行なう。

それで初めての体験が終わる。


お茶を入れましょう、というK先生に

あ、わたしがやります、というがまだまだ夢の中のよう。


パン屋さんが美味しいパンを一口サイズに切って

お膳にセットしてくれていたので

それを頂こうとしたら


ガラッと襖があいて


「こんにちは!」


ゆきさんがやってきた


「どうでした~?」


「あれ?なんで~?」


そこからいよいよね

龍に関する話しにつながるのです。


続く

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