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水を巡る旅人たち その四 「虹色の蛇」

富士の水はその山体に染み込み


何十年かをその下で過ごし

やがて麓から染み出して

流れをつくり

海へと注ぐ。


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「淀師湧水」は下川となって閏井川に注ぐが
その途中で養鱒状の鱒たちを育んでいました。



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さらにその湧水口

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たいがい湧水口には
水神、弁才天、竜神の像がそっと祀られていました。
こちらは西湧水の清水川の流れ口


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碑の下には水仙の花が香っていました。




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よしま池は住民のオアシスのようでした。
芹やクレソンが栽培され
湖底にはバイカモなどが青々と美しい。

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飲料水としても大切だった湧き水。
これは水の神
「ミズハノメ」と読みます。


今回の旅では
飲めるところでは全て味わってみました。


北麓の富士の水はきりっとしているのですが
南麓の水は何故か甘く柔らかく感じられました。

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この旅を通して
わたしはずっとあることを考えていました。


それは昨日思い出したばかりの
ブラジル、バイーア地方を中心として
黒人たちがアフリカの自然崇拝を大切に伝えてきた
多神教
「カンドンブレ」


アフリカの大地の水の神の名
海の神 イエマンジャは母性の象徴
淡水の神 オシュマレは富と愛の象徴

ともにやはり
女神であったのでした。

そしてオシュマレは虹色の蛇といわれるといいます。
移動の神、雨を降らせるとも。

わたしはこの日の水巡りで

何故かオシュマレの名をつぶやいていた。

彼女は龍という観念の無かったアフリカの人びとにとって
「虹の蛇」と表現されたのだろう。
そのように感じました。


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