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Channel: トヨタマヒメ富士日記
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聖なる森の春の行方 0423

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この日
聖なる森で

わたしを、待ち受けてくれていたのは

満開の
三葉躑躅(ミツバツツジ)


たった三日前に
ここを訪れた時には、
まだ、まったく姿も無かったのに…


この変化には驚きでした。


4月20日から
4月23日

この三日間、
異常に暖かい日が続いたことが原因らしいのです。

今日は、
西湖の施設の
青木ヶ原樹海のガイド、
当番日。

月に一度やって来る当番日は
わたしにとって
大好きな樹海の対峙する
そして、その季節の変化を抱きしめる
大切な、一日でもあるのです。



こんにちわ!

いつものツガの大木にご挨拶するのですが、

その背後にも、
そして
あちらこちらに
この、ミツバツツジが赤紫のシンフォニーを奏でています。


こんな感じに
赤紫のこの花は
樹海のあちこちで、その彩りを楽しませてくれていて!

動画を、撮ってしまいました。





もちろん、


樹海にも、桜が咲いています。
これは、フジザクラ。
花の数をそれほどつける訳では無くて
気がつかずに通り過ぎてしまいそうに謙虚です。



この時期
意外と思われるかも知れないけど
樹海は花盛りなのです。

低木層の代表選手は
『ツルシキミ』
ミカン科なので、
実は柑橘系の良い匂いがするのですよ。


雌雄異株と言って
雄株と雌株は別で、
雌株のみが秋に赤い実をつけるの。


白い花が雌株で
赤い花が雄株です。

良い匂いのする花は
もちろん虫を、呼んで
受粉を促すのです。

この時期
樹海を花粉集めに飛んでいるのは
地面に巣を作る、マルハナバチの仲間。

この日も
忙しそうに飛んでいましたよ。


お馴染みの
リスが松ぼっくりを食べた跡。


『森のエビフライ』
なんて言います。



今日、
樹海で、彼の声を初聞きしました。

キビタキ君です。


(画像はお借りしました。)

なんて、ステキなんでしょう。

彼は、この森に戻って来たんです。

彼が生まれたこの森に。



他にもニュースがありました。


あちらこちらで
噴き出す、柔らかな萌黄色の若葉。


カエデの保育園の園児たち。
お母さんと同じ葉の形をしてる。
これは、ミネカエデの幼児たちかな?



溶岩にしがみついているのは、
ツルアジサイ(葉に鋸歯あり)
イワガラミ(葉に鋸歯無し)
ともに展葉して
柔らかな葉は、天のものなる艶やかさ。




樹海の端っこの
伐採された県道沿いには、


タチツボスミレの群落が。

そうして
ここも花盛りでした。


ウリカエデの花は
誰も見向きもしないかも知れないけど、

秋の紅葉と同じ色で
芽出して展葉する若葉たち。


キブシ
アカシデ
ウリカエデ
ハウチハカエデ

青木ヶ原の樹海は、
彩を取り戻しつつあるのです。


こんな風にして、
聖なる森に
春の女神は微笑む…







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