4月21日、
標高950mの
わが家にも
いよいよ
桜咲ク…
中央の花桃はまだ蕾ですが、
一足早く、フジザクラが咲き始めました。
富士山上空に不穏な雲!
お天気持つかしら?
この日は、
富士宮の北山で行われた
『きらめ樹フェス “森の蘇り”』に
行ってきました。
こちらの事務局のナンちゃんは、
わたしが富士山に来たばかりのころ出会った
自然科学、特に植物の先生であり
ネイチャーガイドの師としても、ずっと尊敬しているステキな大先輩なのですね。
(わたしより若いのだけと、)
だけど、こちらのフェスにおじゃまするのは
わたしは初めてで、
すっと気になっていたので
この日は朋友、ソノちゃんを出店に誘っての
二人とも初参加、初出店となりました。
富士山麓も、日本の他の山々と同じく
静岡側も山梨側も
見渡すばかりの人工林で覆われています。
これは、戦後の復興のために政府が行った
『拡大造林』という政策によるものなのですが、
この団体の活動は、このお話からしなくてはならないかもですね。
こちらをぜひ読んでくださいまし。
昭和20年~30年代には、日本では戦後の復興等のため、木材需要が急増しました。しかし、戦争中の乱伐による森林の荒廃や自然災害等の理由で供給が十分に追いつかず、木材が不足し、高騰を続けていました。
このため、政府は造林を急速に行なうため「拡大造林政策」を行いました。「拡大造林」とは「おもに広葉樹からなる天然林を伐採した跡地や原野などを針葉樹中心の人工林(育成林)に置き換えること」です。伐採跡地への造林をはじめ、里山の雑木林、さらには、奥山の天然林などを伐採し、代わりにスギやヒノキ、カラマツ、アカマツなど成長が比較的早く、経済的に価値の高い針葉樹の人工林に置き換えました。
政府は「木材は今後も必要な資源で、日本の経済成長にも貢献する」と判断しました。そして、木材の生産力を飛躍的に伸ばし木材を大量確保するため、拡大造林政策は強力に推し進められました。
ところが、
薪や木炭をエネルギーの中心としていた里山の暮らしは、戦後急速に
エネルギーの中心は石油や石炭
そして電気へと、変化して行きました。
そして、
昭和39年の海外からの木材の自由化に伴い
拡大造林された人工林は
急速にその価値を失って行き
今や、膨大な面積の人工林が、放置林となってしまっています。
『有用』と思われて植林されたスギやヒノキなどが、現在、花粉症の問題を引き起こすとして
今や悪者のように扱われていますが、そもそも、このような問題が端を発しているのですね。
そのような
放置された富士山麓の人工林を
もとの森に蘇らせるべく立ち上がったのが
なんちゃんたちのグループなのです。
これまで林業は男性のもの、という意識を変えて女子も子供も参加できる『皮むき間伐』という方法に着眼し
その手法に新しい名前
『きらめ樹』
を、付けたのです。
会場は、すでに間伐を着手している
『きらめ樹の森』
スギとヒノキの混成林です。
さてさて
『きらめ樹フェス』
始まります!
スタッフが着ている藍染Tシャツも売ってます。
なんと!ヒノキビール🍺があるよ!
楽しみにしていた、『白糸滝養魚場』の
マスの色々お弁当。
で?
わたしたちは
何を?
『ダルマ食堂プロジェクト』
ソノちゃんは
協生農法の野人さんとこの
むー塩とむー茶を紹介しています。
カンボジア手織りのシルクの
グッズを販売します。
そして
ここはトイレも、おが屑なんです。
どういうことかというと、
テントが二基立っていて、
地面に穴が掘られていて、
トイレットペイパーが付いていて、ヒノキのおが屑が入ったバケツとスコップがあります。
その穴をトイレにして、使用後は
自分でスコップでヒノキのおが屑で埋めるんすね。
なーんだ
これで良かったんだ!
水洗トイレが人類最悪の発明、と言った方がいましたが、
まさにそうですね。
水、
電力、
下水道と処理場のインフラ整備…
未来はもっとシンプルになるのだろうな。
ミニマリズムが日常となる日々は美しい物なのだろう。
『マイカちゃんのひとりお芝居が始まるよ〜〜!』
なんちゃんがみなに声をかけます。
間伐材を使った
まさに『ひのき舞台』にて
舞香さんのパフォーマンスが始まりました。
遠い遠い南の国で
日本の家になるために伐採されたラワンの木が
奇跡の木と言われていたヒノキと日本で出会う。
しかし、それは
暗い暗い森。
これが、奇跡の木の姿なのか?
その後
レッツ きらめ樹!
実際に、
きらめ樹間伐をみなで行います。
皮剥きされた木は
一年後には自然乾燥して軽くなり、
女性や子供でも簡単に持ち運びだせるようになります。
人工林に光が差し込むと、
すでにスミレなど、光を好む花が顔を出していました。
自然はとても素直で正直、
みんな、自分がいたい場所で咲くのですね。
この日はイースターでした。
イエス キリストの復活祭。
イエスの蘇りと
森の蘇り…
なんだかすごいわあ…
と思っていたら
スリランカにて
恐ろしい事件が起きました。
わたしは個人的に
スリランカに思い入れと思い出があったので
その話は別の機会に書きたいと思います。
『きらめ樹フェス』のお話は
午前の部だけで画像がいっぱいになってしまったので、
午後の部、改めてお届けしたいと思っております。
続きまーす!