3月26日は
実際は
青木ヶ原樹海の
ネイチャーガイドの当番日でした。
春休み期間の繁忙期なので
いつもより、1時間早く出勤して、
合計三回のツアーを行いました。
わたしにとっては
今シーズンの初ツアー!
木漏れ陽。
ミソサザイのさえずり!
(残念ながら
三回とも、お客さまをお連れしてたので、
動画が撮れませんでしたが。)
里の春を告げるのは、ウグイスだけど
森の春を告げるのは、
この
鷦鷯(ミソサザイ)なの。
実際は
男性の親指ほどの大きさで
日本で最小の野鳥でもあります。
二度目のツアーは
フィリピン人の女の子二人。
カタコトの日本語を喋る。
わたしもわかりやすく
知ってる限りの英語と日本語を混ぜて。
あのように、木の高いところで
ミソサザイが歌う時、
彼の下方には
苔でできた巣が準備されてるの。
(ミソサザイのさえずり
去年撮ったもの。)
ああいう風にして
お嫁さんを募集するの。
小さい身体で、思い切り通る声で。
『マイホームが出来たよ〜♫』
実は
あっちでも、こっちでも
お嫁さん募集中の歌声。
この時期メスも
お婿さん探しで忙しい。
どれどれ
どの彼がいいかな?
歌の上手いひとの子供も産みたいな。
歌の上手い彼の子供なら
きっと
歌の上手い息子に育つわ。
このイケてる彼の作ったマイホームを見てみよう。
(と、外装だけ彼が作った巣を訪問)
どれどれ、
うわー
ステキなマイホームじゃないの。
苔もたっぷり丁寧に作ってあるわね。
(中に入って座り心地もチェック!)
うんうん、いいわいいわ❣️
ここならヘビも登って来れないし、
(地上近くに巣を作る野鳥は天敵が多い)
テンのやつにも見つからないわ。
きーめた。
わたし、あなたと結婚する!
かくして、結婚成立。
メスは巣の内装を仕上げ
(フカフカの産座などを作る)
ふたりは結ばれて
メスは次々と卵を産み温める。
さて、
次にお嫁さんをゲットしたオスはどうするか…
またすぐ近くに
同じように苔で巣を作り始める。
そこは彼の縄張りなので、
他のオスが入って来ないように
朝と夕方に、縄張りの境界線で歌うことも忘れない。
やがてまた、木のてっぺんで
高らかに歌う。
マイホームが出来たよ〜♪
色々回ったけど、いまいち巣が気に入らなかったメスが、
まだ森にはたくさんいる。
男選びは慎重なのだ。
うわうわ、
ステキなマイホームじゃない?
わたし、この人に決めた❣️
かくしてまたしても
結婚成立だ。
こんな風にして
メスの決め手となるのは
歌と巣作り。
巣作りの上手なオスは、
次から次へと嫁さんゲット。
子孫をたくさん残しましたとさ。
(去年はミソサザイの巣立ちを撮ったっけ)
一方、
巣作りのヘタなオスは
いくら作っても嫁さんが来てくれずに
必死で木のてっぺんで歌を歌ってたら、
ハヤブサが急降下して、食べられちゃった!
これ
自然の掟…。
そんなストーリーをお話したら
フィリピン人の彼女たち
面白イ!!!
と、かなり受けた。
最後に
記念撮影して頂きました。
男選びは慎重にね‼️
また季節を変えて
この森に遊びに来てね。