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『海女小屋と 黄色い鳥居の龍宮窟 』 “南”は女神の住まうところ 0313 その④

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3月13日の伊豆行きのお話です。



ポットホールのある“富戸”から
車で20分ほど走ると、
今日のランチ場所に決めていていた
川名の『海女の小屋』に到着する。



(水曜日で、河津桜まつりなども終わっていたので、そんなに混んでいないだろうと思ってたら、
お店の前の駐車場はすでにいっぱいで、
写真を撮ることができなかったので、お店のHPから外観の画像をお借りしました。)

海の見える窓際の席がおススメ、とネットに出ていたので、
あわや!と思ったら、
窓際の席が一つだけ空いていた❣️


紺碧の海を眺めながら、
美味しい海鮮料理が食べられる!!!


ここは、いるか浜というところにぽつんと建つ一軒家の食堂なんだけど、


お品書きが…


シブい‼️

4人とも、
おまかせ丼を頼んだ。



新鮮な海の幸に舌鼓❣️

食べながら、
次はどこに行く?という話になり、
伊豆稲取温泉まで足を伸ばそうかと密かに考えていたら、
ソノちゃんが、夕方に用事を入れてしまったのだと。
では、
帰り道の方向で、あと一箇所くらい
“アヤシイ場所”に寄りたいねえ、ウフフ…

ということになった。

すると、
海が見える側に座ってたHちゃんが、
窓の外を指差して、

『あれ?黄色い鳥居があるよ!』


遥か遠くに
小さく見える黄色い鳥居…


Googleで調べてみる。



『姥子神社』だって!
エビスだよ!エビス!!!
わたしはコーフンする。

なぜかわたしはこの時
“姥子”を“エビス”と読んでしまったのね。

ところが、カタカナで“ウバコ”と地名が書いてあり、
これはこのまま、ウバコ神社なのだとわかる。


え〜〜?なんだろう。
姥子神社って、何が祀ってあるんだだろう?
それに、黄色い鳥居なんて、珍しいよねえ。


アヤシい場所、
みぃつけた(^.^)

あとで寄ってみようね。

(この後、実はウバコとエビスは母子なのだという説がある、面白い展開が待っています。)


食事が終わり、
大満足のわたし達は
帰路につく間に
アヤシい場所に寄りながら帰ることに決めた。

一つは、黄色い鳥居の姥子神社、

もう一つは、
宇佐美にあるという、ホルトの木というものスゴイ御神木があるという変わった名前の神社さん。(ソノちゃんのおススメ)


では、
まずはそこへ!

どうやったらいけるのかなあ、と言いながら
車は109号線を北上します。

像があるよ、とリリーちゃん。

本当だ。島のような岬の先端に、なにかの像が見える。
ますますアヤシイね〜。

ところが!

浜に降りなくてはそこに行けないのに、
浜に降りる道にはトラロープが張ってあり

『関係者以外 立ち入り禁止』!

『侵入者は警察に通報します』とまで…



Google earthでのこの画像では、
左端の109号線を北上してるのだけど、
浜に降りる分岐のところにトラロープと
立ち入り禁止看板が!


Googleにもその写真が出てきてた!


なぜ?なぜ?なぜ?




海女の小屋から見えていた黄色い鳥居は…


上空からみるとこんな感じで、
その後ろにぽっかりと口を開ける
侵食洞窟風な大きな穴が
走りながらも見えていて、
わたし達の興味を誘っていたのにね。


わたしたちは結局、浜に降りられないまま、
そのまま、トンネルをくぐり
川奈を後にして
宇佐美に向かった。


ところが、
家に帰ったあと、
あの『姥子神社』は
やはり古代の祭祀跡の
とんでもない場所だということがわかったの!!!

最初に見つけてくれたのは、
浜松のHちゃんでした。
こんなのを送ってくれたのね。
(“ワイワイの伊豆たより”さんのブログです)


Hちゃん.でかした!!!
これを読んで
ビックリ⁉️

海食洞窟だそうで、最奥部に…


豊玉姫命を祀る‼️





その前にある塚の発掘調査で、
古墳時代の、神饌として奉納されたアワビやサザエ、

高坏の土器などが多数発見されたのだと!

ひぇーーーーー❗️

ここもまた、
龍宮窟であったのだ。


なんだあ、
行けるんじゃないの。

あの立ち入り禁止の看板は
密猟を防ぐためのものだったのだと。

もし、海女さんの格好をしてわたしたちが入ったら…


逮捕されていたかも知れませんね(笑)




それにしても、
なぜ、あそこに豊玉姫命???

さらに深く好奇心を持って調べてみると…

いつもお世話になってる『龍学』さんのブログが出て来て…

美しい写真とともに




さらに深い考察をされていた。
さすがでございまする。

以下、
こちらからの転載です。

同『伊東市だより』によると姥子窟は発掘調査が行われており、縄文時代の黒曜石片・古墳時代の土師器が発見されている。川奈全体では古墳時代前期の集落跡が発見されており、地勢的に言ってその時代には海辺の聖地として捉えられていただろう。

実際姥子窟から発見された土師器は高杯であり、祭祀用のものと考えられている。また、「高杯の出土した層から大きなアワビが三十数個、大きなマツバガイ、サザエが発掘されました。」とあるのも興味深い。神社そのものの創立は不明ながら「海辺の聖地としての窟」の役割は太古からのものと見て良さそうだ。



また、トップタイトルイメージの岩隗が神社前の海岸にあるが、これは「御舟石」と呼ばれており、昔神さまがこの地に海上やってこられた際に舟を着けた岩だと伝えられている。さらに窟裏側の浦を「神浦」、川奈湾東端の岬(夷子神社の岬か)を「神崎」と言うなど、古来重要な信仰地であった事が伺われる。


姥子神社へは平成二十二年の九月二十日に参拝している。同川奈の夷子神社・川奈三嶋神社も併せて参拝している。この辺りは独立して項を設けて論じるが、川奈全体が一連の神祀りの次第を反映した神社の構成になっているのではないかと思う。ウバコとエビス(ヒルコ)が母子であり、中央の三嶋神社が父神、というような


うむむむむ…


安曇族の姫であったと思われる『豊玉姫命』は
天孫族の『彦火火出見』やその子『ウガヤフキアエズ』とともに記紀神話に出てくるけれど、

伊豆の海人族の神話は
あくまでも、
三嶋明神と、その后と
その子供達で構成されている。
(記紀神話にあたるのが、三宅島に残されていた『三宅記』ということらしい。)

そして、

神々の系譜の始めの単位は
父と母と子である。


父は天にあり、
母は海にあり、
子は、地にある。


海は
母という、女神でもあるのですね。



『“南”は女神の住まうところ』
あと一回で終わります。










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