昨日、今日
と
4組のグループを
樹海のガイドして歩いた。
昨日も、一昨日も 雨に洗われた森がとてつもなく綺麗で
歩かれた方はほんとうにラッキーだったと思う。
昨日ご案内した
年配の女性の方々は
タマゴタケに遭遇すると
『やっぱり毒キノコね〜』
と口々に言っていたので
わたしが
『実はこれ、美味しいキノコなんですよ。』というと、
そうなの?と言って、写真を撮り始めた。
山歩きに慣れていらっしゃるらしい女性たちは
先日も赤いキノコに遭遇したらしく
ベニなんとかじゃないの?
と仰っていたので
『ベニテングタケなら、柄が白いんです。オレンジ色ならタマゴタケですよ』というと
どっちだったか覚えていない、といので
写真を撮りましたか?
と尋ねると
どうせ毒キノコだから、と
写真は撮らなかったという。
しばらく歩くと
シカが木の皮を食べた跡に遭遇する。
これは誰の仕業かわかりますか?
というと、
何人かの方は、すぐにシカの仕業とわかった。
シカは増えているのよね、
イノシシも。
ヤダヤダヤダ。
というので、
わたしは心の中で
向こうはヒトが増えてヤダヤダヤダと思ってますよ、と呟いた。
大切に育てている畑の作物を、
収穫寸前に野生動物に食べられてしまう悔しさは
わたしだって知っているつもり。
だけど、80歳くらいの年配の地元の方が言うには、昔は野生動物は山にいるもので、里に降りてくることは稀だったという。
ヒトと野生動物はちゃんと棲み分けをしていたらしい。
野生動物たちが山から降りてくるようになったのも、人間の側に責任があるのかも知れないのだ。
どんぐりの成るようなコナラやミズナラを全部伐採してしまい、杉ばかり植林したりとか。
今日、ご案内した若いカップルの方とかは
リスやシカの話に、目をキラキラさせて聞いてくださったんだけどね。
ニホンツキノワグマも
キイロスズメバチも
この森で生きているのだと
共に生きることを許してほしい。
私たちだって
大いなるなにかに
生かされているのだから。
それに気がつかずに
いつまでもヤダヤダヤダと言っていたら
大地震も大型台風も火山噴火も
いつまでも繰り返し起こるのだろうな、
今日はそんなことを感じた。
『人間勝手』
やめませんか?
今日は1日中
雲が賑やかだった。
明日は新月さん。