先日は
亀にひかれて伊豆の龍宮窟へおまいりしたのだけど
またまた、不思議な旅をしたお話です。
6月10日、
山中湖で山羊を飼っている友人に
いよいよ、正念場がやってきた。
作った柵が安普請だったために
山羊たちが何度も逃げ出して
道路で道草を食んでいたり、
隣の観光ホテルの敷地内で屯ったりしていたため
ついに、レッドカードを役場から突きつけられてしまったのだ。
言わんこっちゃない…
だからわたしはあんなに反対したんだ。
そうはいっても、命あるものたちのこと
具体的に対策を立てなくてはならない友人をほってはおけない。
そう、
友人はどうでも良いのだけど、
山羊たちをほってはおけないのだ。
山羊はまだ生後6ヶ月で
今ならなんとかなるかも知れない。
『誰か山羊欲しい人いないかなあ?』
と、友人が頼んできたのだけど、
飼える環境にある人をわたしは知らない。
そうこうしているうちに
次の日に、友人から電話があり、
レンタル山羊をやっているファームが信州にあり、そこなら引き取ってくれるというのだ。
(レンタル山羊とは、庭の雑草を食べてくれる山羊を『除草ヤギ』と称して夏の間など一定期間にレンタルしてくれる山羊のことである)
いいじゃない?
すぐに話をしてみたら?
わたしは自分のことのように安堵した。
いや、もう
わたしはこの山羊たちのことは自分の兄弟姉妹のように、幸せな暮らしを願ってやまないお人好しになってしまったのだ。
土曜日(昨日のことだ)、
電話に出ないんだよね…
担当者の携帯電話番号を聞いたのだけど
いくら電話してもつながらないというのだ。
え?大丈夫?そこ。
なんでも、160頭も山羊がいるらしく
うちの子たち、いじめられちゃうかも知れない…
友人は急に弱気になる。
じゃあさ、
そこ、見に行こうよ、明日!
どんな環境で、どんな風に飼っているのか
視察してからでも遅くないよ。
明日わたし休みだからさあ、付き合うよ!!!
またしても、お節介焼き過ぎか???
そして
日曜日(今日)…。
まだ電話がつながらないよ、
◯◯ファームで検索してみてくれる?
と、友人。
わかった!
検索してみたら、
うーん、なんだかアヤシイところで
ホントに大丈夫なんだろうか?
ん?
伊那にあるのね…。
伊那って、一度も行ったことない。
信州は広い。
とっても遠かった記憶あり。
電話番号が記載されていたので
ダメ元で、電話してみる。
すると、すぐに先方は出て
『山羊の担当者が9時出社なので、こちらから電話させます』とのこと。
そのことを友人に報告したあと、
ワンコ散歩させたりバタバタしながら
担当者の電話を待っていた。
9時半に、担当者から電話あり、
かくかくしかじかと事情を説明して
友人と行きまーす、と電話を切る。
友人に電話をすると
『伊那だよ、伊那。』
わたしも検索したので、知ってるよ。
遠いよね、3時間はかかるね〜
というと
『分杭峠(ぶんくいとうげ)に行くよ。』
と、仰天な発言を…
『分杭峠』は、あのゼロ磁場で有名な…
しかも、中央構造線の露頭の近くにあるのではなかったかしら?
しかも、しかも
この友人と諏訪に旅行したとき
わたしが『分杭峠に行きたい』と言ったとき
そんなアヤシイところなんか行かないよ!と言われて、泣く泣く諦めたところだ。
どういう『風の吹きまわし』なんだ???
『風の吹きまわし』
といえば、
『大御神(オオミカ)』のことを調べていたわたしは、そこに諏訪のカミが本来は祀られていて、
しかも風祭を行なっている事実に突き当たり、
『諏訪のカミは風の神である』という民俗学的な記述を発見したのだ。
諏訪のカミは風の神だって?
しかも、台風を恐れる人々の
風の神を祀る信仰だというのだ。
以前、卍をサンスクリット語で『スワスティカ』と言い、それが“スワ”の語源なのでないか?という自説を、書いたことがある。
(台風)
なにしろ
中央自動車道を
諏訪に向かって走ります。
まず、目指すのは
山羊160頭いるという、
◯◯ファーム。
ほんとに行くの?
ゼロ磁場…。