忍野村を流れる
“新名庄川”は、
桜の時期には、たくさんのアマチュア写真家が訪れるというのに、
夏になると、
外国人観光客以外には、
見向きもされない。
三ヶ月ぶりに降り立ったのは、
忍野八海に、龍宮から頂いた
雨乞いのための、八つの石を奉納するためで、
ご無沙汰していたこと、禍根の極みであって、
そんなところでも、
この忍野村を潤すこの川や、桂川などへの感謝を
わたし自身が忘れていたことの証でもあるのだ。
だから、雨が降らぬのかもしれない。
もっとも、
この地方ばかりではない。
埼玉や、東京などの首都圏の水瓶でもある、荒川山系のダムの水位の低下について、
ニュースは、連日伝えていた。
なるほど
これは、酷い…。
新名庄川も、明らかに
川幅が狭くなっていて、
所々に、中州ができていた。
さて、
忍野八海
一番から、龍宮の石を投げ入れることにしよう。
一番 出口池。
そうなんだね…
わたしは、ポケットに無造作に入れていた、
八つの石の中から
一番大きな石を選び
思い切り遠くに、投げ入れる。
その時、
あ、
ここには龍神がほんとうにいるんだ!
何故だか理由はないんだけど
そう、確信した。
『喜んでる…』
そう感じたからなのだけど。
すると
急に、視界が青くなった。
だから、なんとなく
もう一度、写真を撮った。
あとで確認したら…
こちらは、全くの加工はしてないけど
青い‼
こんなことって、
あるの???
右、石を奉納した後
忍野八海
第一番霊場 出口池
このあと、
二番から、八番まで
順を追って、龍宮の石を奉納するのだけど、
画像の色が変化したのは、
この、出口池だけだったのだ。
うーん、
不思議だ…
ちなみに、
忍野八海の中で、富士山の雪解け水が流れ込んでいるのは、
この『一番出口池』だけなのです。
されど、
他の七つの池にも、
ある反応は感知されたのです。