今日も美しい
富士山。
木花咲耶姫という、桜のお姫さまが
鎮座していると云われています。
そんなこのおやまの足元で
今日は
小さないのちに向き合っている方たちのお話です。
この方たちが今まで救ったいのちは
どれほどあったのか、を思うと
頭が下がります。
その前に
“さくらねこ”って何?
の話をしなくてはなりません。
さくらの花びらのようにカットされている
ニャンコのことです。「さくらねこ」を知っていますか?
避妊・去勢手術をすでに受け、そのしるしとして、耳の先っぽが桜の花びらのような形にカットされたノラ猫たちのことです。でも、なぜノラ猫をつかまえて、わざわざ獣医師に手術をしてもらうの? しかも、耳までカットされてかわいそう……? いえいえ。この活動の背景には、飼い主がいない猫たちが、年間13万匹(平成23年度)も殺処分されているという日本の現実があります。
この続きをぜひこちらで読んでくださいね!
そして
なんと、ノラ猫を捕まえて
不妊手術を施して、
さらにもといた場所に離して
地域猫として、そのいのちを全うしてもらうことによって
殺処分を劇的に減らす、という
『公益財団法人どうぶつ基金』
の推進するTNRという制度により、
無料で不妊手術をしてくれるという仕組みがあること、
今回わたしは初めて知りました。
そして
富士山北麓全域で
こちらのボランティア活動を行っているのが
何度かご紹介している
“ねこねっと山中湖”なんです。
今日は、その月一で行われている
TNR活動にお邪魔してみました。
なんと、なんと
オシャレな山中湖の某所にて!
たくさんの
ネコケージやキャリーが並んで…
バスタオルなどをかけて暗くすると落ち着いて、鳴かないそうです。
まったく猫の声がしないことにびっくり!
キャリーやケージには
それぞれの名前や詳細が記されてます。
全てのコが不妊手術を受ける訳ではなくて
ワクチンだけのコや
健康診断のコもいるそうですが
それらはこれから里親を探す仔猫や
こちらの団体から猫を譲り受けた里親さんが持ち込んだ猫。
先日ねこねっと山中湖で保護した
この仔猫たちも、今日はワクチンのみ。
今日はこちら“ねこねっと”がずっとお世話になっているという
崇高なご夫婦の獣医さんによる
出張不妊手術の手術室となったこの施設。
わたしは不妊手術なるものを
生まれて初めて見学します。
(いつもは獣医さんにお任せして、
麻酔が切れたころにお迎えに行くだけなのです。)
麻酔中の子ネコちゃん。
可愛い…。
女の子の場合は
こんな姿になります。
ご夫婦で
ふたつの手術台で
二頭同時に行います。
わたしはお昼過ぎに失礼しましたが
夕方遅くまでこの日はかかったそうで
ねこねっと山中湖のチハルさんから
こんな報告を頂きました。
『今日は22匹の手術とワクチン14匹、診察2匹、開腹時に子宮に病気が見つかり摘出が二件となかなかハードでした。』
おおお〜
大変お疲れさまでした!
今年の三月から
これを毎月一度、行っているのだそう。
無料のこちらの不妊手術の料金は
寄付で賄っています。
すごいなあ…
この方たちの活動にかける情熱と
賛同する獣医さんたちの御足労により
少しづつ
少しづつ
殺処分がゼロになる日が近づいているんだ。
猫自身と
猫好きな人と
そして
猫があまり好きではない人も
全てがハッピーになる道がきっとある!
富士山麓に
さくらねこ、咲く。