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Channel: トヨタマヒメ富士日記
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ハルナ探検隊はゆく その②役行者はいたのか

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役行者(役小角)は、奈良時代の人です。

『役 小角(えん の おづの /おづぬ /おつの、舒明天皇6年(634年)伝 - 大宝元年6月7日(701年7月16日)伝)は、飛鳥時代から奈良時代の呪術者である。姓は君。 修験道の開祖とされている。 実在の人物だが、伝えられる人物像は後世の伝説によるところが大きい。天河大弁財天社や大峯山龍泉寺など多くの修験道の霊場に、役行者を開祖としていたり、修行の地としたという伝承がある。』


修験道の開祖でもあるので、日本各地に伝説が残っているのだけど、ここ、富士山や足和田山にも、かなりな言い伝えが残されています。

この日の目的は
役小角が開いたといわれる大嵐の蓮華寺の奥の院、『行者屋敷跡』
それと、行者や富士道者の禊場であり、雨乞いの湧き水である、『榛名池』
二つの聖地を探すことでしたね。

『行者屋敷跡!いってみたかったんだよねえ。わたし、役小角のミーハー的ファンだから‼』

お誘いしてすぐにOKしてくれたのは
登山ガイドのレーコさん。
わたしがつい先日知ったばかりのその場所のこと、レーコさんは10年前から知っていて、ところが場所が特定できなかったんだそう。

彼女は、役小角に関係する伝説がある場所と聞けば、かなりなマイナーな(失礼!)場所にも巡礼しているようです。


榛名山の名が刻まれた
不思議な剣の奉納場所を後にして
しばらくまた登り始めると

あれ?

と、案内役のTさん。

どうやら、行者屋敷跡への分岐を通り過ぎてしまったみたい。

五湖台という足和田山のピークへつながる登山道の尾根道で立ち止まる六名。

もうあと、15分登れば、展望台のある五湖台。
せっかくなので、五湖台まで行って、
眺望を楽しんでから、
行者屋敷跡の遺跡に行こうと行くことになりました。

これが、とんでもない奇跡を産むんだね。


五湖台に到着。

ここでやっと
木立の影から見え隠れしていた富士山が
どおんと!

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五湖台との名前は
富士五湖全てが眺められる
というところから付いた名前なのだけど

北側に、河口湖!
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南側に本栖湖!
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この二つの湖しか現在は見えない。

理由は、
すでに木々が鬱蒼と伸びてしまい
眺望を隠してしまっているから。

ここから見える河口湖側の
長浜というところで
移住して最初の二年半を過ごしたわたしには
この五湖台はたいへん懐かしいところ。

そのころ住んでいた家の前から
ここへ登る登山道があり
かなりな急勾配だけど
富士山見たさにひとりで何度か登った因縁の場所。
(奥河口湖と呼ばれる長浜からは、この足和田山が邪魔をして、富士山が見えないのです。)


ここで
奇跡、あり!


レーコさんが
展望台の上にいる男性に
びっくりしたようにご挨拶。


ええええ⁉
さっき話してた、
世界遺産センターの
ホリウチ先生が‼

なんでこんなところに???

(ホリウチ先生に聞けば、ハルナの秘密がわかるかも、と先ほど話題に…)

つまり、
答えがこんなふうにして
待っていた‼


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(世界遺産センター所長のホリウチ先生)

こんなことって
あるの⁉

さっそくレーコさん
疑問を投げかけてみました。

『なんで、榛名なんですか?』

あっさりと、ホリウチ先生

『あっちは農業の神だからね。雨乞いもパワーがすごくあるからね。だから、榛名山まで行って土やお水を頂いてきたんだ。ま、榛名信仰だね。』

さらには
足和田山南斜面の鳴沢村や大嵐村では
この山を『壇ノ山』と呼び
河口湖の長浜村からは『足和田山』と呼んだ

この矛盾を
先生は
『長浜には、この山をかぐや姫伝説と結びつけたかったなにかがあったんだろうね。』
と、アッサリ。

か、か、か…
かぐや姫ですかあ…

(わたし、今宵は
山中湖の湖畔で、八月八日の満月イベントにて、かぐや姫伝説の話しをしなくてはならず、そのデモストレーションに行くんです!なんたるシンクロ〜!)

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(後先になってゴメンナサイ。
この8時間後の画像です。)

かぐや姫の話は
また、別の機会にて。


さてさて
ハルナの謎も解けて
一同、行者屋敷跡へ向かいます。

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蓮華寺 奥ノ院。

登山道を降りて行き
あ!ここだ!と
Tさん、どんどん脇道に逸れて行く。

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ここです‼

ひゃー!
わかんないわあ…

レーコさんが10年探しても
これはわかんないわあ。

石組みや、屋敷らしき跡が
2012年の山梨県の調査で確認されたそうです。

こりゃ…

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『蓮華寺 奥ノ院』

それが、ここ。

(蓮華寺にはそのときの発掘調査の写真が
パネル展示してあります。)

『ね、
役小角、いたんだと思う?ここに』

レーコさん
なんだか泣きそう。

いたんですよ!
きっと。

そう答えるAちゃん。

うんうん

次元の重なりが
ここでも雲母のように
折り重なっているのをわたしは感じました。

実在した、とか
証拠がない、とか

そんなことはどうでも良くて

エネルギーを感じること、
それがきっと大切なんだ。


きっとわたしたちは
エネルギーの運び屋であって

今日はなんらかの意図をもって
この六名でなにかをつないでいるのだなあ、と
しみじみ思いました。


さあ、
いよいよ
『榛名池』




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