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Channel: トヨタマヒメ富士日記
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フジ 三龍王〜 その三『ハルナ池の正体』

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こちらのお話の続きです。




榛名湖ではなくて
榛名池?

『そう、足和田山にあるんです。
榛名池。』

と、Aさん。

ええええ⁈

足和田山といえば
かつては
足機山(アシハタヤマ)

それは、
ほらほら
かぐや姫伝説にもつながっていきます。
蓬莱山から立ち昇る噴煙を見ながら
かぐや姫が、機織りをした、との伝説をもつ
足和田山…

さらに遡れば
足和田山は
壇ノ山』と呼ばれていたそうな。

さらにさらに遡れば
雨乞い山⁉



そこに、
『榛名池』と名付けられた
湧き水の池ががあるのだと。

ずっとずっと不思議に思っていたのは
『足和田山には川が無い』

だけど、
南斜面(富士山に面した斜面)にひとつだけ
湧き水がある。

それが、なぜか
『榛名池』と名付けられている。

そこで
ふたつの水を混ぜ合わせる。


西湖の青木ヶ原樹海に存在する
龍宮洞穴のお水と

富士山二合目に存在する
古代の噴火口、氷池白大龍王のお水と。


すると、
必ず
雨が降る⁉

すべて、龍なんですね?
と、わたしがAさんに尋ねると

そうですよ、
すべて龍なんです。
水を司るからねえ、と
当たり前のように頷きました。



『甲斐国誌』という、江戸時代に編纂された古文書を紐解けば…

足和田山にある、
役行者屋敷跡と言われる
『行者屋敷』のことも載っているようです。

(役行者は、伊豆大島に流されたさい、
夜な夜な富士山に飛来して、足和田山や十二が岳の神と相撲を取ったといわれています。)

甲斐国誌』には
榛名池の雄龍
白大龍王と思われる雌龍のことが載っていました!



現代語訳だけ、紹介いたします。

『(榛名池の)池には雄龍が潜むといわれ、雨乞い山と相対している弓射塚の神池には(白大龍王の氷池のことか?)雌龍が棲んでいるといわれている。その神池の浄水を雨乞い山の池に注ぐと、水の音に目を覚ました雌雄両龍が遊飛する為に、風を起こし雲を呼び、百日の日照りの時も弓射塚山、天神山、神座山に雲が立ち昇り黒雲になると、みるみるうちに十二が岳を覆い、読経の声の終わらないうちに篠突く雨になったといわれる。
この雨乞いは、壇ノ山(足和田山)の太郎坊祠跡の近くにある魔王社に、祝詞を上げてから始められていた。』

ふーむ

雄龍と雌龍かあ…

種子島に
その名がついた岩があるそうな…

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{51B46008-0287-4FE3-B2DB-ED6A3D409CC0:01}


(雄龍雌龍の岩について

海に向かって左側(角が2つ)が雌龍・右側が雄龍岩と呼ばれている夫婦岩です。)

少し脱線!

話を戻します。



Aさんは
行者屋敷跡へ行ったのだけど

榛名池をどうしても見つけられなかった
と言ってました。

でも
一昨日一緒に下見をしたZちゃんは
山梨県が調査をした
『山岳信仰遺跡調査報告書』の
榛名池の画像を送ってくれたのです。

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うーむ。


これはどうしても
ここに行って見たくなりました。


すると
今日なのですが
とんでもない展開となったのです。


『求めよ、
さらば与えられん』

この格言は
本当だったのね〜‼

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