見たこともない風景が
彼が指差す先に
広がっていた。
11月26日。
青木ヶ原樹海
ポーランドの写真家T氏の案内の
最後の日…
初めてこんな風景を見た。
この光は
地下から湧き出しているように見えるのだ。
ゆらゆらと
揺らめく…
季節外れの極端な低温。
地熱がまだそれほど低くならないうちに
あの、雪をもたらした本格的な寒気の到来。
地熱が青木ヶ原樹海のそこかしこの地下空洞から
湯気となって立ち込め
そこに
太陽の光と
樹木の影が
摩訶不思議な光景を作り出した、という訳だ。
昨日と同じように
わたしのスマホのゴーストは
またもや、
いたずら好きのこだまの為せる技???
この奇跡のような風景と
三日間は
どなたがくれた
プレゼントなのだろう?
11月26日。
2016年の11月の末に起きた
この異常気象のもたらした
不思議な風景は
いつまでも
わたしの中に
皆の中に
刻まれていくのだろう。
河口湖駅まで、
写真家T氏と通訳のYさんを送り
三日間に渡る
わたしの仕事は終わった。
T氏の作品が世にでたら
それは、真っ先に
紹介させて頂こうと思います。
お疲れさまでした。
樹海の神秘が、世に出ることを
楽しみにしています。