マツモト
は
このシリーズで、
はじめのMだ。
(梅で開いて、松で治める…)
この街は
ほんとうに、文化の香りがする。
だけど、
わたしが行かなくてはならないのは
安曇野だった。
AZUMINO
安曇族の聖地、
やはり、Mの音が入るのだなあ…
わたしが行く場所は
有明山だった。
その山麓の
『魏石鬼 八面大王』が
坂上田村麻呂に
滅ぼされる前に
最後まで立て籠もったという伝説のある
その、岩屋だ。
前回、
三年前?
行くことが出来なかった。
せいぜい、安曇野の
『大王わさび園』
ここは、八面大王の、胴体が祀ってある、
大王塚があるところ。
今回は
有明山、有明山…
そこへ行かなくては…。
2016年
10月16日、
ありゃありゃ、日付も変だね。
しかも、満月だ。
偶然入った蕎麦屋、“早乙女”の店主に
お会計を済ませてから、聞いてみる。
『魏石鬼(ギシキ)の窟は、どう行けばいいですか?』
店主は、知らなかった。
『有明神社』ならすぐ近くにありますよ。
そこです、そこです!
これはもう、直感だ。
そろそろ、友人が訝しくがる。
『ギシキって、誰よ…』
わたしにも、わからない。
少なくとも、大和言葉ではないよね。
とりあえず
有明神社、
そこに行けば、何かがわかるに違いない。
有明神社。
うわああああ!
なんだ。なんだ!
この、繊細な木彫りにみたされた神門は
富士山の北麓ではみたこともないぞ!
十二支が…
白馬と
坂上田村麻呂。
手水舎や、神門の素晴らしさに対して
拝殿で、いきなりちゃっちくなるのは
何故だ?
魏石鬼 八面大王を
八つ裂きにした
その神剣を祀るという。
星の滝と書いてあったが
新しく、書き換えられていたような。
この敷地の中に魏石鬼の窟かあると思ってた。
社務所の方に聞いてみると、
『下の蕎麦屋の先に、寺がある、その下を150m下にいったところだ。』と
そっけない。
そこが、わたしの
今回の、目的地。
行きまーす!
お寺はすぐに見つかった。
ええええー?
有明山の山号は…
これじゃない???
五頭龍???
続きます。