樹ノ海
ああ
だなんて
改めて見ると
なんてステキなネーミング。
木霊さんが最も興味を抱いたのは
この
『樹海』だった。
東京で、歯医者さんを経営しておられる
木霊さんは
何故か今
森に惹かれていて
毎週のように、森を訪れる。
そして、
富士山の森や
周辺の森を訪れる。
でも
富士山の森でないと
平日の一週間が、持たない、のだそうだ。
富士山の森にくれば
あとの一週間、仕事に打ち込める。
その違いはなんなのだろう?
だから、
また、富士山の森に来てしまうのだという。
特別なのだろうか?
そして
青木ヶ原樹海と呼ばれる森に
興味を抱いたとき
あるヒーラーさんから
わたしのブログを紹介されたのだだそうだ。
『この人に会ってみたら
良いかも知れませんね。』
メールを頂いたのが
一ヶ月くらい前。
今日は
木霊さんを
この森に、ご案内している。
木霊さんは
都会の人と
森を繋ぐ
ワークショップを開催しようとしている。
その、ある意味では
今日は下見なのだ。
ああ
わかります。
わたしも初めは
そうでした。
都市生活者の気持ちが
一番わかるのが、このわたし。
わたしもそうだった。
そうそう
わかる、わかる。
ずっと、そう思って来た。
だから
都会に暮らすひとが
自然のなにに感動するのか
そのツボを抑えられる、と
思ってきた。
最近は、さっぱりわからなくなってしまったのだ。
東京から来た友人が
色々話してくれる。
『渋谷はこの間、夜になっても40度よお。』
うわあ〜
無理無理〜!
もう、あそこに暮らす人の気持ちが
さっぱりわからなくなってしまった。
鹿の気持ちになったり
スズメバチの気持ちになったり
ブナの気持ちになったりはできるくせに
都会で暮らす人の気持ちが
まるでわからなくなってしまった。
樹に抱かれるほうが安心する
変な人間になってしまった。
今年の実つきを熊のために案ずる
おかしな人間になってしまった。
改めて
木霊さんを案内することで
わたし、という人間の
特異性について
気がつかされた
一日となった。
感謝の一日。
8月13日。