初めに
木霊さんをお連れしたのは
宇宙森。
山中湖にほど近いところに存在する
国の天然記念物の森。
ここは
古代の宇宙湖(うつこ 宇津湖とも表記される)があった場所ゆえ
わたしが勝手に
『宇宙森』と呼んでいる。
大切な
大切な
森。
平安時代に
富士山より
一筋の溶岩流か流れ
それが
宇宙湖を分断した、と
宮下文書では伝えられる。
一方は
山中湖に
一方は
忍野八海になったと
古文書は、いまに伝える。
木霊さんには
初めに、その話し。
そして
初めて足を踏み入れる
という
木霊さんが最初に出会うのは…
この森の中で
一番の長老
モミ太郎。
見上げる。
そうして
足を進めると
次に出会うのは
ハリモミ太郎。
子沢山です。
(たくさんの、ハリモミのボックリが落ちているよ。子孫をたくさん残したことだろう。)
木漏れ日が、キラッキラの森。
ああ
富士山の森のイメージですね、
と
いたく気に入ってくださった
木霊さん。
良かった！
６月１１日の
富士山カルナバルの時には
白い花が咲いていたこの木は
紅い実がたくさん！
他にも
８月１３日の今日は
すでに秋の気配のキノコや
フシグロセンノウなどの花が…。
３６５日
森を歩けば
一日として同じ景色はないから
自然は素晴らしいのだ。
３０分ほど
ひとりで瞑想したいということで
大きなハリモミの木の下にお連れした。
その３０分間は
わたしにも
森と対峙する
貴重な時間となった。
考えてみたら
ひとりで
この宇宙森に抱かれる時間を
過ごしたことはなかった。
仕事であったり
常に誰か、他にいたり。
そういう意味でも
この時間は貴重だった。
木霊さん
ありがとう！
さて
午後は
別のフィールドへ。