驚いた!
版画家の、棟方志功と
詩人の、草野心平が
1965年に
『富士山』をテーマに
コラボしていたのね…
『富士山』という
そのものの、詩を書いていました。
それがもう…
わが、忍野村の春の風景
そのものだったのです。
草野心平
『富士山』
『川面(づら)に春の光りはまぶしく溢れ。そよ風が吹けば光りたちの鬼ごつこ葦の葉のささやき。行行子(よしきり)は鳴く。行行子の舌にも春のひかり。
土堤の下のうまごやしの原に。自分の顔は両掌(りようて)のなかに。ふりそそぐ春の光りに却つて物憂く。眺めてゐた。
少女たちはうまごやしの花を摘んでは巧みな手さばきで花環をつくる。それをなわにして縄跳びをする。花環が円を描くとそのなかに富士がはひる。その度に富士は近づき。とほくに坐る。
耳には行行子。頬にはひかり。』
わたしが、この草野心平の詩を読んで、舌を巻いたのは
ウグイスなどではなく『行行子』を主人公としたこと。
これはね、オオヨシキリという、鳥の名だ。
毎年、河口湖の湖畔などで
営巣するが、
初夏の風物詩でもある。
まさしく
春の水辺の
主人公でもあるからだ。
そして
赤字の
『うまごやし』って
なんなの?
調べれば
クローバーのことだった。
わあお!
今朝
待機した、富岳風穴駐車場の脇で
うまごやしの
『四つ葉のクローバー』を
発見したのだった。