明け方
おかしな夢を見た。
わたしは黒い犬を連れている。
和犬の中型犬だ。
全体的に黒い毛なんだけど
手足や顔などに、茶色が混じる。
ミックス犬のようだ。
わたしの犬、という触れ込みだ。
何人かの友人たちと一緒にいる。
渋谷の駅。
先ほどまで飲んでいたようだ、
いや、飲んでいた。
すでに朝がきて、明るくなってきた。
タクシー乗り場に並んでいる。
東急プラザ?の二階にタクシー乗り場がある。(実際には無い)
犬を連れているので、
わたしだけ、乗車拒否をされる。
そうか…
中型犬は、抱っこしても目立つ。
(東京にいた頃は、しょっ中タクシーに犬連れで乗ったものだ。ミニチュアシュナウザーは、タクシーの運転手さんに拒否されたことは一度も無かった。)
なんてこった!
最近のタクシー事情は、こうなっているのか?
犬連れだと、タクシーも乗れないのか?
ああ、中型犬では無くて
やはり小型犬にするべきだった。
これでは、家まで帰ることも出来ないではないか…
で
目が覚めた。
忍野村の自宅である。
6:41
おかしな夢だった。
そうだ、今日は
四十九日。
愛犬ONEが亡くなってから。
先日、姉に、四十九日ってどう数えるのか尋ねたのだった。
わたしは49日を数えて、
5月25日であったので、そう思っていたら、亡くなったその日も数えるのだと、姉に教えてもらった。
5月24日だと知ったのは、ほんの3日前のことだった。
人間の、仏教の
『四十九日法要』とかが、
人間の四倍の早さで歳を取る、犬が
当てはまるとは真剣に考えているわけではないが、
やはり、なにかの区切り。
人間であれば、
四十九日までは、その家に留まっているのだそうだ。
でも
わが家に、あのわんこが、留まっている気配は、まるで無い。
あの、虹が出たのは、何時だっただろうか?
あの時、何者かが
虹の橋を渡って行くのを見た。
あれは
わんこだったのだ、と
今、わたしは思う。
5月4日だった。
あれれ?
亡くなってから
かっきり、28日後だったのね。
28日は、陰暦の一ヶ月なので
これは、犬の
四十九日なのかもしれないなあ。
そういえば、と
わたしはあることを思い出した。
昨日の朝も、わたしは夢をみたのだ。
やはり、黒い犬の夢。
でも、今朝の夢とは、犬が違う。
大型犬の洋犬っぽかった。
わたしの車の助手席に乗っていたのだ。
全然違う種類の犬。
黒い犬ということだけが共通だ。
死んだ犬は、小型犬。
ミニチュアシュナウザー。
今朝の夢は、中型犬の
和犬ミックス。
昨日の朝の夢は
大型犬の洋犬。
(画像をお借りしました)
ううむ。
これは、まるで
アヌビス…
エジプトにも、インドのような
『死者の書』があり
『死者の書の中で一番良く知られる場面は 冥界の王オシリス神による裁き(審判)
『生前の行いが正しかったどうかを判定するために 死者の「心臓」と真実を意味するマアト女神の「羽」が天秤にかけられます。 生前の行いが正しいと天秤は 釣り合い めでたく永遠の命を約束されて楽園「イアルの野」に入る資格を得ますが 釣り合わないと 死者は天秤の横で待つ怪獣に心臓を食べられ復活できなくなります。』
ううむ。
これでは、まるで
アヌビスが行うのは
仏教でいう、『閻魔大王』と同じ役割なのではないかしら?
さて
仏教でいう
人間の、四十九日
に、話を戻すとして
インド由来のその数は
聖なる数『7』を7回繰り返す。
そこで、初めて
どこの世界に転生するのかが決まる、大事な日とされるらしい。
さて、
わたしは単純に
わたしのワンコが、黒い犬となって生まれ変わる、という風には考えていない。
死ぬ前に、わたしは
今度は、オオカミとなって生まれてきてね、と言ったんだ。
でも、待てよ…。
野生のオオカミとしてどこかの荒野で生まれてしまったら
すぐさま、一緒に暮らせないではないか。
それに、わたしが富士山の滝沢林道で、野生のニホンオオカミに出会うと約束されている日まで
あと、二十年弱、あるではないか。
クリクリでもふもふの、シュナウザーが
いきなり、野生のオオカミに生まれ変わるのは、酷というもの。
そうだ!
中間を取って
オオカミ犬だ。
『オオカミ犬となって、わたしのところへ来てね。』
これは、わたしと彼女が
最後にした 約束だ。
オオカミ犬といえば
信州 川上村の、川上犬か
アキコさんに教えて頂いた
秋田のブリーダーさんをはじめとする
オオカミ犬だ。
うーん…
黒、ではないなあ。
オオカミ犬は
黒犬ではない。
わたしのワンコの生まれ変わりは
いつ
どのようなカタチで
生まれ変わり
わたしのところに来るのだろうか?
四十九日のこの日
きっと、この日は
何かが決まる日。
5月24日。