そうだった。
こちらには、
すべてが揃っていた。
鐘山の瀧。
噴き出す緑は
滔々と流れる水と共に
命の歌を歌う。
ここは
溢れる木のエネルギー、
その大地には、富士よりの溶岩
すなわち火のエネルギー、
木々を生かす土のエネルギー、
富士の溶岩は、鉄分を多く含む玄武岩で
金のエネルギー、
瀑ばくたる瀧の
たゆとう水のエネルギー。
遡る。
水を巡る旅。
溶岩流の上を
水は流れる。
桂川。
その川の名がついた
桂川溶岩流。
さらに上流へ遡ると
また、桜が咲いている。
緑の色も和えやかで
優しい柔らかな萌黄色。
遡る。
なんの木だろう。
桂川(右)と
新名庄川との合流地点。
さらに今度は新名庄川を遡り
忍野八海に向かう。
さらなる分岐点。
御釜池。
忍野八海のひとつ。
底から湧く地下水。
木、火、土、金、水…
そうなんだ。
すべてが揃い
すべてがここでは
調和していた。
あとは
お日さま
出ておくれ。
美しい、虹とともに。