今朝は清々しい…
家の窓から
紅富士を仰ぎます。
さて
富士吉田の
とある場所へ行くこととなり…
猫の額ほどの小さな田んぼ。
この地域は比較的温暖で
お米が採れる豊かさには恵まれているのですが
限界集落といった過疎感は否めません。
ここからも富士山を臨めるのだけど
世界遺産も、外国人の来訪も
とんと関係ないような、里山の風景が広がっています。
天神山という小高い山があり
そこには
小さな、小さな
お稲荷さんが祀られていました。
お供えされたらしい
こんなに小さな祠なのに
大切に大切に
お祀りされているのがわかります。
稲荷(いなり)は、『稲成り』
稲荷明神は、倉稲魂(ウカノミタマ)と言われる、穀物神だといいます。
では、なぜ
お狐さま?
昔、昔は
一年かけて大切に育てたお米を
貯蔵する倉にネズミが侵入して
大切なお米を食べてしまう。
それで、狐が好きな、油揚げを倉の四隅に置いておくと
そこに狐がやってきて
四隅の柱にマーキングをする。
すると、ネズミは恐れて倉に入らない。
それで
お稲荷さんといえば、狐をお祀りしているように見えるようになったのだといいます。
商売繁盛や
交通の神さまになったのは
時代が下がってそれが転化したものもようです。
稲荷…
稲成り…
穀物神としての
倉稲魂(ウカノミタマ)
古人の、豊穣への祈りが
まだ、ここでは息づいていました。
そんなことを久しぶりに感じていたら
TVで、
京都の『伏見稲荷』を取材していました。
千本鳥居は
異次元空間へのインターのようですね。
こちらの謎は
あまりお稲荷さんに興味が無かったわたしは、京都へは何度も行ったのに
ここへ行ったことがありませんでした。
この番組は、貴船神社へも訪れて
ああ、20年以上前にここはお詣りさせて頂いたなあ、と
懐かしい気持ちになりました。
番組で案内していた中で
知らなかったことがあり。
本宮、中社、奥宮をお参りするのが正式で
中社が縁結びの神で
その祭神は、磐長姫尊(イワナガヒメノミコト)であるとのこと!
あのころは、全く存じ上げませんでした。
もっとも、富士山に移住するなど、思ってもおらず
木花咲耶姫と磐長姫の姉妹のお話も
ただの寓話だと思っていたのです。
ま、
ただの寓話なのですが…
この集落からは
三つ峠を臨めることすでに書きましたが
すぐそばには、金峰山もあり
石仏や梵字を刻んだ石塔などが多数配置されているという
修験の色が濃い
不思議な立地でもあるのです。
こちらの謎は
いずれ解いていこうと思いますが
今日は、
日本の神さまへの祈りに
特化して考え、感じて行きたいかと思います。
続く…