大倭豊秋津島(オオヤマトトヨアキツシマ)とは
本州のこと、と
古事記では伝えています。
秋津、とは
トンボのこと。
たくさんのトンボが飛び交う
水の豊かな島だったということでしょう。
豊葦原瑞穂国も同じく
葦が繁る水源が豊かな国だったということでしょう。
6月12日
この日は
『水資源講座』というセミナーに参加してきました。
わが、忍野村を中心とする湧水とそこに住まう生き物たちのお話で
たいへん有意義な時間となりました。
粟井財団の主催、
富士山自然保護センターの
渡辺通人先生の講義です。
ミチヒト先生には、
この12年
ネイチャーガイドの養成講座で、お世話になりっ放しなのです。
座学のあとに
フィールドワークに向かいます。
お馴染みの新名庄川の上流に
『ミクリ』という
絶滅危惧種があるのだという、
それを確認しに行きました。
こちらが
ミクリ。
そこに、豊かな自然が残っていたのですね。
ミクリは、栗のイガのような実をつけるので、その名がついたそうです。
バイカモという絶滅危惧種も、この村に生息しています。
その後は、水棲動物の観察。
も、捕まりました。
こちらも絶滅危惧種だそう。
観察させてもらい
すぐにリリースします。
そこでの、ミチヒト先生のお話は
興味深いものでした。
先生が子供の頃には
空を覆うくらいのトンボが、
秋なると出現した!
日本の本州の古い呼び方は
大倭秋津島(オヤマトアキツシマ)
たくさんのトンボがいたという説、
本州が、トンボが交尾する形に似ていたという説。
いずれにしても
田んぼとともに生きていた蜻蛉(トンボ)は
日本の象徴的生き物だったはず。
急激に、その数を減らしたのは
戦後に急増した、
畑や田んぼに撒く、農薬の影響だという事です。
なんということ!
わたしたちの食料を害虫から守るために
撒かれた農薬が
その害虫を食べてくれる
トンボなどの昆虫を殺す‼
トンボだけではない。
蜘蛛や蜂や
そして蛙たち
そしてそれを糧とする
たくさんの鳥たちや、獣たちを殺す‼
わたしたちは
自分たちさえ良ければ
それでいいのかなあ???
それは、とても
不自然、
そして
反自然な行為なのだ。
他の生き物を大量に殺さなくても
わたしたち、人間は
上手くやっていけるのでは無いだろうか?
そんなことを感じた
有意義な一日となりました。
粟井財団さん
ミチヒト先生、
今日は、ありがとうございました!
わたしは祈ります。
いつの日か
この国に
たくさんのトンボが飛び交う日が
再びくる事を。