70年前の3月10日
何が起きたか、は
子供のころから聞かされて来た。
（今朝はまだお月さまが富士山の右上にあった)
母から、（学徒動員で、川崎にいた。)
『おばちゃん』という、身近な存在から
（当時の父の妻で、深川の家にいた。)
仙台のおじいちゃんから…
（娘（母)の慰安に行くために、深川の妹の家にたまたま仙台から出て来ていた)
繰り返し
繰り返し
聞かされた…
この日は
『東京大空襲』の日。
正確に言えば、１９４５年の３月９日未明から１０日にかけて
東京は、焦土と化した。
１０万人の尊い命が失われた。
その中には
わたしの父の妹も、いた。
写真を見たことがあるが、綺麗な人だった。
ふたりの子供を連れて防空壕に逃れたが
その上に、Ｂー２９が爆弾を落とした。
戦争がこの年の8月15日に終り
それから7年たって産まれたわたしの姉は
不思議な事をいう。
『わたしね、
パパの妹の生まれ変わりじゃ無いかと思うのよ。
河口湖の花火大会に行ったとき、
怖くて怖くて、火薬の臭いとか、嫌だな、と思って
あの花火の音で…
東京大空襲を、
思い出したのよ！』
もちろん、
姉もわたしも
『戦争を知らない子供たち』だ、
でも、
戦争が嫌だ、
絶対に二度として欲しくない。
今日は、
今まで断片的に聞いていた、
東京大空襲の話を
改めて、母に聞いてみた。
それは、絶対に風化させてはいけない話で
登場人物のほとんどが
すでに亡くなっているので
現在のところ
母だけが、生き証人となっていることになる。
子供であるわたし
孫たち
ひ孫たちにも
戦争を知らない子供たちに
ぜひ、聞いて欲しい。
70年前の今日
東京で何が起きたか、を。
（次に、今日母から聞いた、この日の話をまとめます。)