最後は
『富士山の神さまシリーズ』
に相応しい
びっくりなお話になります。
2月22日
『富士山の日』の前日に
たまたま訪れた、
山梨県立博物館でのシンポジウム
『富士山の古代を探る』
こちらのシンポジウムは
三部に別れていて
一部が
『揺籃期の富士信仰』
ー山宮浅間神社の考古学的な調査生果ー
渡井 英誉氏(富士宮市教育委員会)
富士山の南西にある、山宮浅間神社に行かれたかたは多いと思うのですが
富士山そのものをご神体とする
摩訶不思議な神社。
丸い石が参道に置かれているという
とても興味ある富士山で最古の神社といわれている。
こちらはわたしも
何度か参拝しております。
こちらのお話も大変興味深かったのですが
今回の『富士山の神さま』とは離れてしまいますので
別の機会にお話したいと思います。
で
第二部が
とてもとても
それこそ、『びっくり仰天!』な内容だったのですね。
南アルプス市
江原浅間神社
浅間神像と『富士山記』
鈴木麻里子氏
昨年、突然降って湧いたようなニュース!
南アルプス市で
最古の『あさまの神』の神像が発見された!
このニュースは
ローカルニュースでは飛び交っていましたが、
全国のみなさまには、ほとんど届かなかったかもしれません。
私たち、山梨県に住むもの
そして、富士山の歴史や文化に興味あるものには、話題騒然となっていました。
なにしろ
その形が
奇妙キテレツなんです。
これって、
どうなっているの???
(えばらせんげんじんじゃ「もくぞうせんげんじんぞう」)
『山梨県南アルプス市江原にある江原浅間神社のご神体の女神像で、富士山信仰に関わる最古の神像とされる。
神像は高さ40.5センチ。背中合わせに三方を向く女神像が、半身の如来像を囲む特異な形式をとっている。女神はいずれも髪を長く垂らしている。2012年6月、同市教育委員会の調査で、一本の木を中空にせずに彫り出す技法や、各像の髪と台座にのみ目が残ることなどから、平安時代に作られ、富士山信仰に関わる最古の神像である可能性が報告された。
その後、文化庁の調査官が、神像の形態や制作年代に関する基礎調査を実施。目鼻や衣の縁をくっきりと刻み出す刀法、胸の厚い体形などの特徴から平安時代(11世紀中ごろ)の制作と推定。古代の富士山信仰に関わる唯一の神像と判断した。』
続きはこちら
そもそも
なぜ、11世紀の『神像』が今頃になって
『発見』されたかというと…
仏像は、数年に一回か、毎年などのご縁日があり、そこで『ご開帳』されますが
神像は、以前記事でも書きましたが
『見てはいけない』…
宮司さんでも、神主さんでも
見てはいけない、ものらしいのですね。
ましてや、こちらの神像は
南アルプス市の江原浅間神社の
本殿、宮殿の形をした、厨子の中に納められて
初めて調査されたという訳です。
よって
『千年の時を経て
お目見えしたご神体』
ということになります。
さて
こちらの神像に関して
驚くべき解釈を
こちらのシンポジウムにて
鈴木麻里子氏は語るのです。
(長くなってしまったので、あと一回続きます。)