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Channel: トヨタマヒメ富士日記
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富士山の神さま その二

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富士の三足といわれている
足柄(アシガラ)山
愛鷹(アシタカ)山
足機(アシハタ)山(現在は足和田山と呼ぶ)

その足和田山は、西湖と河口湖に跨る富士山側にあり、よく青木ヶ原樹海と絡めてツアーに使うのですが、

その足和田山の小ネタが
『かぐや姫が帝の求愛を断ってお隠れになり、機を織っていた伝説を持つ』でした。

そして、竹取物語のラストシーンが、
富士山であること。
これも子供たちに富士山のお話をするときのネタ噺。

だけど、忍野村に引っ越してみたら
『かぐや姫伝説』結構あるんです。

冴えたるものは
『かぐや姫はコノハナサクヤヒメに富士山の神を譲って
忍草(忍野八海のあるところ)にお隠れになった』

聞いてないよ~!

でも、忍草浅間神社の三神像は
確かに、
かぐや姫、竹取の翁、姥
そのように見える。


おしの図書館で借りて来た本、
『富士山の祭神論』では、
『赫夜姫』論に80ページも割いているんです。(全部で300ページくらい)

第五章  赫夜姫(1)
      なぜ赫夜姫は富士山の仙女なのか

第六章 赫夜姫(2)
      なぜ赫夜姫は浅間大菩薩なのか

これで80ページ。

そして、その後にも出てきます

第八章 木花開耶姫命
       なぜ木花開耶姫は浅間大菩薩なのか
の最初には
このバトンタッチの謎解きとなるのです。

一  富士山から下山する赫夜姫
        なぜ赫夜姫は忍草に身を隠すのか

そこには
富士の三足のことも
赫夜姫が忍草に身を隠したことも
すべて載っておりました。


赫夜姫
中世以降に隆盛を極めた
村山を中心とする富士修験とともに
富士山の女神となっていったらしい。

あれ?
修験道では富士山は大日如来じゃないの?

わたしも最初はそう思いました。

謎だ!謎が深まるばかり?

いえいえ
修験道というのは
もともとは山岳宗教であり
仏教や道教、神道などが組み込まれて生まれた、日本独特のもののようです。
山岳宗教といえば
山を神とする訳ですが
『山の神は女神』とする根強い思想があった。
それで、修験道の隆盛とともに
赫夜姫は富士山の女神となった訳のようです。

さて、
その赫夜姫が富士山から降ろされてしまったのは

江戸中期に修験道が衰退していくのと
時を同じくするようです。

そうして
かわりに国学が台頭してくると
やはり、富士山の女神は
古事記や日本書紀に出てくる
天孫の嫁で山の神の娘である
木花咲耶姫が富士山にやって来た?

もともとは桜島の神
カムアタツヒメが…

{F60ACF46-4562-44CC-B65B-7DBBECE899CC:01}

本当だ!

この赫夜姫(かぐや姫)は
両手で玉のようなものを持っている!

(もう一度前回の記事を読んでね!)

こちらは
月に帰る前に
帝に、不老不死の薬を差し上げる場面。

こちらより画像をお借りしました。
かぐや姫

こちらの絵本、本当にステキですよ。
もう少しお借りしますね。

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さて
ここで、
めでたし、めでたし、じゃないんです。

今度は
こちらが出てきます。

『金色姫』

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2月23日
富士山の日の夕暮れは

金色姫のようでありました。



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