昨日の夜遅く
例の友人からお誘いの電話あり。
『明日ね、県立博物館で、富士山の古代、っていうシンポジウムがあるよ。
行かない?』
うわっ!行きます、行きます~!
ちょうど、おしの図書館で借りたばかりの
『富士山の祭神論』のかぐや姫の話が佳境に入っていた。なんてタイミングが良いの?
聞けば、午後1時からだという。
じゃあ、午前中、どこかへ寄ろうか?
牧丘の福寿草はどう?
いいねえ~!
富士五湖地方より一ヶ月は早く春が来る
甲府盆地では、今や福寿草は花盛りだという。
毎年、咲いた時期に見に行って
黄金色のこの花を愛でるのが
例年の行事となってしまった。
今日は9時くらいから待ち合わせをして
甲府盆地へ久しぶりに向かう。
昨年の11月に行ったっきりの甲府盆地。
御坂から石和を通って
笛吹を抜けて
塩山に向かう。
なんだか懐かしい。
忍野村に引っ越してからは
なんだか遠くなってしまった甲府盆地。
予報は雨だというのに
その気配はなく
なんとなく春めいている。
こっちでいいのかなあ…
友人は自信なげにつぶやく。
えー⁉
こんなところ、通ったっけ?
わたしも自信が無い。
コーヒー飲もうよ。
最近は途中でコンビニでコーヒーを買って
飲みながら行くことが多い。
セブンがあるよ‼
でも逆側だから、と、寄らない。
あ!
ファミマだ‼
やはり、逆側なのに
友人はそこの駐車場に車を入れた。
そのとき
わたしの目に飛び込んできたのが
『放光寺』の文字‼
わ!
放光寺‼
寄れない?
寄りたいんだけど…
きっとそこは今までも何度か通っている。
でも、わたしは『放光寺』という寺の名を知らなかったし、興味もなかった。
先月までは…
先月、あの1月28日の
東円寺のお不動さま護摩法要に行って帰って来たとき
Oさんという明見出身の方から
長いメッセージが入っていたことに気がついた。
このお話は
二回ほどしているが
その長い長い自伝的なお話の中に
この『放光寺』が出てくるのだ。
それは、大黒さまにご縁があると言われたOさんが、放光寺にお詣りに行って
不思議な体験をしたというもの。
頭の中にそのお寺の名前が
妙に残っていた。
コーヒーを買ってもう一度その看板を探してみた。
『恵林寺』の大きな看板があり
矢印があるだけだ。
(恵林寺は、武田信玄の墓所がある有名なお寺である。)
友人は、
そうだよ、恵林寺だよ。いつも福寿草を見た帰りには、恵林寺の前を通って帰るじゃない。
余計なところに寄らずにすみそうだ、と
安堵の気配。
おかしいなあ。
見間違えるわけはないのだけど…
車はファミマの駐車場から出て
また、福寿草の群生地の方に向かう。
友人は、こっちでいいんだ、と自信ありげに今度は車を走らせる。
と
そのとき
右側に
でかい縦書きの看板が‼
『放光寺 参拝道』
わ!やっぱり本当だ!
こっちこっち‼
右曲がって!右‼
友人は(おそらく)渋々曲がる。
しばらくゆるい坂を登って行くと
山門が見えた。
あの、図形はなに?
車から降りて近ずいてみる。
梵字の『阿』
大日如来だ‼
まだ
このお寺さんのことは
何も知らなかったのです。