春めく陽射しに誘われて
今日のわんこ散歩は
いつもの二十曲がり峠の方向と逆の
旧街道に向かって歩いてみた。
一昨日行った内野浅間神社の方角である。
忍野村は古い石造物が多く残されている。
人参がお供えしてあったので
馬頭観音かもしれない。
このあたりは最も古くから人が住んでいたそうで
古屋という字(あざ)なんだそうだ。
最近になって整備されたらしい。
この地図の左はじにある道祖神が
昔は古屋の端っこだったらしく
ここから疫病が侵入して来るのを防いでいてくれたということだ。
この地区ではこの形が多いようだけど
甲府盆地に行くと
ただの丸い石だったりする。
いずれにして
石、なのだ。
塞の神ともいう。
塞は文字通り、ふさぐ、という意味。
道祖神の役割は異界から侵入するものを防ぐ、ということだろう。
イザナギが
黄泉の国にイザナミに会いにいったとき
姿を見ないでくれと言われたのに見てしまって
怒ったイザナミに追いかけられて
黄泉平坂で桃を投げたり色々した挙句
大きな石で黄泉の国の入口を塞いだ話。
また、死者の魂が蘇らないように
石を乗せたのは縄文時代の墓地にもあるようだ。
墓地、といえば
道祖神の前を
家の方向に帰る途中には
幾つかの『屋敷墓地』
というのがある。
戦前までずっとこのスタイルだったらしい。
それにしても
日本の墓石は、独特なものだ。
わたしは縄文遺跡のストーンサークルを思い出した。
もっともこちらは塞の神というよりも
子孫繁栄のおおらかなシンボルから来ているのかもしれない。
シヴァリンガのように。
脚元には