なんだか
ほんとうに久し振りの
樹海のお話しです。
東京からいらした
お嬢さんとお父さん、お母さんのIさん家族三名さまが
西湖コウモリ穴から富岳風穴までの
三時間の青木ヶ原樹海のネイチャーツアーに参加してくださいました。
下の妹さんは今日はいらっしゃらないのですが
なんと
屋久島のネイチャーガイドを三年間やられていて
去年の夏は
ご家族で妹さんのネイチャーツアーに参加されたそうです。
それからお姉さんのほうが
自然が大好きになってしまったそう。
今日は曇りでしたが
ときおり薄日も差し込んで
絶好の森歩きな日
コウモリ穴に入洞してから
樹海の森をご案内
すると・・・
フジゴヨウという五葉松の木の下に
例のものが散乱していました!!!
え~?もうそんな季節?
まだ青いフジゴヨウの松ぼっくりを
誰かさんが食べたあと!
そして
パラパラと
燐片や実の殻が落ちる音が聞こえてきます。
見上げると・・・
(左の太い木がフジゴヨウ)
かすかに枝が揺れています。
リスが木の上で
松ぼっくりの中の松の実を食べている!!!
すっかり食べ終わった松ぼっくりの芯が
音をたてて落ちてきました。
エビフライそっくりな形なので
森のエビフライとわたしたちは呼んでいます。
しかしまあ・・・
もう
そんな季節?
しばらく歩いて行くと
また違うものが落ちています。
白いツバキの花・・・
樹海に?
ツバキ???
そうそう
「ナツツバキ」です。
上の迷彩柄の樹皮が特徴の木。
夏にツバキに似た花を咲かせる落葉広葉樹です。
花が咲いたことを知るのは
いつも花が落ちてから。
もうこんな季節なのですね!
あれだけ騒がしかった
鳥の囀りはもう少なくなりました。
遅れてきた夏鳥たちだけが
わが世の季節とばかりにその喉を披露しています。
クロツグミ
キビタキ
高村光太郎の「くろつぐみ」のお話しをしながら
さらに樹海を歩いて行くと・・・
きゃあ!
とつぜんこんにちわ!
タマゴタケちゃんです。
「カエサル(シーザー)のきのこという学名を持っています。
それほど美味しいんですよ!」
「信じられない~!」
そういいながら
お嬢さんがシャメしていました。
そして
「あ~見つけた!」
と
おおはしゃぎ!
四人姉妹です!
タマゴタケは
夏の終わりのきのこ
しかしその年の気象条件などで
出る時期が微妙に変化してきます。
今年はきのこが早いかな?
365日
自然は毎日違うので
ほんとうに飽きる暇がありません。
今日もステキな仕事を与えてくださった
Iさんご家族に感謝です。
秋には大室山周辺のご案内するお約束をして
ご家族は富岳風穴のほうに向っていかれました。