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ノリウツギの花の散る頃

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夏の樹海の風物詩

ノリウツギの花が咲いていました。


アジサイの原種です。



トヨタマヒメ富士日記


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ずっと以前なのですが

樹海をこの時期にご案内したかたから

こんな話しをききました。


あまり好きではないひとに誘われたら

「ノリウツギの散る頃お会いいたしましょう」

そういうと良いそうです。


ご存知かもしれませんが

アジサイなどの花の花びらに見えるものは

装飾花といって

虫を呼ぶためのいわば看板です。

本当の花は真ん中ほどにある小さいもの。

虫が来て受粉をしてくれれば

桜のような花びらはもう付いている必要がないので散りますが

装飾花は、葉が変容したものだから

いつまでたっても散らないのです。

新しい花が咲いても、去年の花が残っていたりします。



「あなたとは会う気はないわ」といわずに

「のりうつぎの花の散るころお会いしましょう」は

とっても風流なお断りのしかたですね。


さて

樹海には

もうひとつの白い花が咲いていましたよ。



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リョウブです。

「領布」と書くそうですが

これは昔、リョウブの新芽をたくさん集めて乾燥させて

ご飯の量増しに使ったというところから

(それをリョウブ飯というそうです)

畑の境目などに植えることを幕府が御達ししたので

「領布」と呼ばれるようになったとか・・・


リョウブの新芽

いちど天ぷらにして食べたことがあります。


とくに美味しいわけではなかったけど

ほろ苦くて

春の香りがしましたよ。


樹海を抜けると

湖畔にはこれまた夏の花が咲き始めていました。



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ホタルブクロ



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カワラナデシコ



そして

河口湖へ戻ったら

今年もこの花がにわかに咲き誇っていました。



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ネムの木です。



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このマメ科の木は

まるで亜熱帯の植物のような感じがするのですが

富士五湖地方に意外とあるのです。


湖畔やグランドの脇などにあるので

どなたかが植えたのでしょうか?


この甘い香りのする

けむるようなピンクを見ると

季節の高まりを

教えてくれるような気がします。



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