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流鏑馬 一二三の一 『 神馬トキン』

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今日、9月19日は

楽しみにしていた

下吉田にある、小室浅間神社の
流鏑馬(やぶさめ)まつりの日。

富士山北麓で、源頼朝由来と称される
流鏑馬神事とは
疾走する馬の上から弓を射て
的に当てるという技を競い
そこで吉凶を占うという神ごとをいう。

荒々しい関東武士らしい武術の披露といった感じ。

実は、富士山に来てから12年
今まで全く興味が無かったので
行事としては知っていたのに
一度も見に行ったことが無かった。

もともとは富士山吉田口登山道の二合目にある、富士御室浅間神社の前にて
平将門の乱の平定を祝し
行われたことが由来とされる。

旧暦9月19日。

その後、二合目の元宮から、里宮に降りて行うようになるのだが
富士河口湖町の勝山の御室浅間神社
富士吉田市 下吉田の小室浅間神社
二箇所の浅間神社が
我こそは正しい霊統であると主張し
そこ後いつの時代であったか
御室浅間神社のほうに軍杯があがり
勝山の方が『流鏑馬神事』の言葉を使えるようになり
吉田の小室浅間神社のほうは
『馬飛ばし』と称していたようだ。

しかし、多少観光客誘致のイベント化した勝山の御室の方は
人が集まり易いGWに神事の日を変えたのに
吉田の小室の方は
未だに9月19日に行っているのは
我こそは二合目御室の里宮なり、という
関東武士の心意気を感じる?かもしれない。

初めて勝山の流鏑馬を見に行ったのは
ほんの半年前の事だ。
将門と流鏑馬

では、
9月19日に古の日付を変えずに行われているという、
下吉田の馬飛ばし、いや
流鏑馬も見てみようじゃないの?


さらに楽しみになったのは
この小室浅間神社を調べて
護良親王(もりながしんのう)の首がこの神社の桂のご神木の根元に収められているとの伝説に辿りつき
あらあら、あちらは平の将門
こちらは護良親王!
首つながりじゃあないの…
と、俄然興味を惹かれて
突然行ってみた小室浅間神社で出会った
神馬トキン!
彼の流鏑馬デビューを
ぜひこの目で見たくなったのだ。

これはもう、何だか
我が子のデビューのように思えてしまった。


ご神事は午後一時から。

11:30にたまたまのchiaさんと待ち合わせて、ランチを食べながらおしゃべり。
積もる話がたあくさん!

あっという間に1時間たち
慌てて小室浅間神社に向かう。

はやる心で拝殿の前へ。

お馬さんが二頭。

朝馬

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夕馬、と書いてある。

???

すみません、
トキンはどこですか?
馬方さんのようなおじさんに聞いてみた。

『ああ、
トキンは、まだ、早い。
誰も乗りこなせないんだ
まだ馬場に慣れてないし』

え~~~!

出ないんですか?

う~ん
(と、口ごもるおじさん)

あと2.3年先かなあ?

まーじーでーすーか~?

トキンに会いに馬舎へいってみる。
そうしたら
馬舎から出られない状態で飼葉を食んでいる。

トキン!

そうなの?

がっかりしたけど
仕方が無い。

流鏑馬が行われる馬場のほうに向かう。

で!

驚くのはこれから。

どこに的があるのだろう。

ん?

こここ
これは?

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これが的だ。

丸に十字?

いやいや
丸に一、と書いてあるのだ。

それが三つ

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丸に二

{39377088-815E-4751-8117-2E932BAAF12F:01}

丸に三

この三つの的に
矢を放つ?

一二三を射抜く?

本当に???



続く。

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