もう日が落ちて
夕暮れが訪れていた。
阿久の森を探索することにした。
足の裏から
ゆっくりと醸し出される縄文を感じたかった。
埋め戻された遺跡。
しかし
エネルギーは健在だ、と思った。
地元の有志の方々が配置したのか
縄文のモニュメントが点在していた。
涙を流しているように見えた。
人と動物たちが
共にいのちのつながりを保っていた時間。
それを思い出して
懐かしんでいるように感じたんだ。
でも、
と
わたしは思う。
時間はスパイラル状に進化をして行くので
未来もまた
縄文のように
人と他の生き物たちが幸福な関係にいられる時代がきっと来る。
真の平和を感受する時間。
火焔や水煙のモチーフのように。
いきなり気温が下がってきた。
さあ
帰ろう、
富士山に帰ろう。
また、きっと来るよ。
そんな気がしたのです。