さでは、
次は山宮へ。
先ほどの親切な神官さんの話では
西暦864年の貞観噴火で
元々お祀りされていた山宮から
コノハナサクヤヒメ尊だけを今の地に勧請し、
山宮には大山祇尊と、瓊々杵尊の二柱が祀られているという。
3月15日には
元宮に里帰りするお祭りが執り行われるという。
ふうん。
父親と夫を残していくなんて
変だねえ。
さて、
chiaさんは、ちゃんとカーナビをセットして、山宮に向かったのであるが
カーナビ君は、あらぬ方向にわたしたちを連れていく。
『慈眼寺 』の看板あり。
なんだろう?
方向が違うよう!
でも、
よれってこと?
いつも行き当たりばったりで
面白い、怪しい旅をしてしまうわたしたち。
よろう、よろう。
ということで、寄り道を。
金剛山 慈眼寺。
初めて行ってみた。
ここはステキなお寺だった。
北斗曼荼羅というのが有るらしい。
星?
chiaさんが目を輝かせる。
本当は、事情が許せば
富士市にある、星山観音に行きたかったのだ。
十一面観世音さまだ。
本堂の後ろには
怪しい
石、石、石。
この甲府盆地自体が、
巨石遺構のように
わたしには感じられる。
でも
一番ここでわたしの心を捉えたのは
この石像。
頭の上の、円盤のようなものに刻まれているのは、どうみても、ひらがなや漢字ではない。
かといって、梵字でもないようだ。
宇宙文字みたい!
ほんとだ!
宇宙文字なんて、みたことも無いのに
ふたりで盛り上がる。
あ、
あれ?
わたしはフトマニ?を想像した。
胡座をかいた足の下には
またもや
十六菊花紋!
さ、
寄り道はほどほどに。
山宮へ向かう。