早く書かないと
また、新しい何かが押し寄せて来るかも知れない。
だから
急いで書かなくてはならない、といったように
わたしの心が逸る。
去年の今頃の話と言った。
記憶は不確かだけど
ある方からメッセージを頂いたのだ。
今は交流が無いので
仮にGさんと呼ばして頂くことにしよう。
Gさんは、その一年くらい前から
急に富士山に惹かれ
富士山に訪れて、その後
わたしの記事を見てくださったのだそう。
安曇野に住んでいらっしゃる、という事が
わたしの何かにヒットした。
安曇野!
(今、書いていて不思議な気持ちになるなぁ。だって、今日、行ったのだから。)
18年前だか、19年前だか
わたしは安曇野に生まれて初めて行ったのだ。
その時に今日、行くことになった
『大王わさび農園』に
初めて行ったのだ。
雲雀(ひばり)が鳴くのを、わたしは初めて聴き
その話を今日共に行った友人にするたびに失笑される、
東京だって、雲雀はいたよ!
知らなかっただけだよ。
そうかしら?
新宿にはいなかったと思うけど。
それで
その二十年前くらいに初めて行った安曇野で、
何処かのお店に入り
コゴミのピザを食べた。
そうなんだ。
これも生まれて初めて!
そこにあった書籍に
わたしははまった。
そこには、古代安曇族の話。
そして
奇しくも
八面大王なる人物の
伝説が書いてあったのだ。
安曇野は
黒澤明監督のオムニバス映画
『夢』の舞台となったことで
一躍有名になったと思う。
でも、そのわたしが行った時と
映画がクランクアップされたのと
どちらが先かも、思い出せない。
で
安曇に住んでいるというGさんには興味を覚え
すぐにお会いした。
それから意気投合したわたしたちは
度々会うことになるのだが
彼女は
ご自分が、安曇族の過去があるとおっしゃった。
なるほど、ステキだ。
そして、さらに
八面大王の話をしてくれた。
八面大王?
聞いたことがあるぞ!
そうだ、
昔、むかし
安曇野でコゴミのピザを食べながら
その話を読んだのだ。
で?
それは
八面大王は安曇野の王だったのだけど
朝敵となって征伐されて
バラバラにされて埋められたのだという。
Gさんがその話をしたとき
わたしは叫んだ。
『将門と同じだ!』
そうしたら
Gさんはクールに答えた。
『そうなの。
だから、わたしは御室浅間神社に行かされたの。
あそこの流鏑馬神事は、将門の乱を平定した報告から始まったんだから。』
その時、震えが来たのを覚えている。
わたしは
将門には並々ならぬご縁が有るのだから。