「最近また不思議な夢を見るようになって
夢って忘れちゃうから
書いておくようにしてるんですが・・・」
車を最後の目的地に走らせながら
chiaさんはそういうのです。
「同じ!おんなじ!!!」
そう叫びながら彼女とわたしの違いに
気がついた。
わたしは枕元にノートとペンを置いておこうと思い立っただけで
まだ実行していなにのに
彼女はすでに実行していることでした。
「坂を上っていくと・・・
あ
やっぱりここだ。
夢はここですね。」
2月8日に大雪でめちゃくちゃ雪の壁があちこちにできている
富士吉田の市内を
ひとりごとをいうようにして
彼女は目的地にたどりついたようです。
「新倉浅間神社」
ここの敷地内に「塩釜神社」があり
それだけでも何故?(それは宮城県に由来する
海に関係のある神社)なんだけど
chiaさんの夢にはそこの脇に
豊玉姫と書いてある石があったというのですね。
ま、夢ですからね。
でも
以前偶然にここの塩釜神社を発見してしまったときには
塩釜神社の塩爺じゃなくて
だれだっけ?
「塩土老翁神」(しおつちのおじのかみ)は
海幸・山幸のお話しにでてくる
山幸彦(のちの豊玉姫の伴侶)に何かを教えた神様ではなかったかしら?
そんな裏覚えの話しをすると
chiaさんは大きい目をさらに見開いて
「じゃあ、やっぱり意味があるのですね。
ふたりで今日ここにくることは」
と、言います。
あまたある浅間神社のなかで
今日、この二つをまわるのは何か意味でもあるのでしょうか?
現在、chiaさんは西湖から引っ越して新倉に住んでいます。
つまり、ここが「たまたま」
産土神社になったわけです。
土地の神さまってとっても大切なようです。
雪に埋もれた
「新倉富士浅間神社」
ここの特筆すべきことは
ここではまったく見えないのですが
「鬼瓦」ですね。
赤鬼さんが睨みを利かせています。
そうして
この日は雪に阻まれていけなかったのですが
この本殿の左後ろには
「荒浜神社」
わたしはここは「アラハバキ神」(縄文の神)と睨んでいますが
「機神社(はた神社)」という看板がありました。
またもや「ハタ」です。
そして
この配置はまったくもって不思議なのですが
浅間神社より富士山の眺望のよいところに
突然この「塩釜神社」なるものが忽然と存在するのです。
「ああ
やっぱりここです、ここです。
ここに「豊玉姫」って書いた石があったんです。」
もちろん、そんなものはどこにもありません。
でも
次の瞬間、その夢の意味、
何故わたしをここに今日つれて来る必要があったのか
その意味が
ふたり、同時にわかりました。
(これは偶然でしょうか。
2012年12月12日にわたしはここから不思議な雲を撮っています)
http://ameblo.jp/mizunotunagari3776/entry-11425849489.html「すごい!」
「すごい!!」
「すごいしか言葉が出ないですね!」
ふたりして
口をぽかんと明けて
富士山に見入ってしまいました。
「ここにあの湖があったんですね。」
「そう!
御舟湖」
宮下文書などの富士王朝の伝説では
この眼下には湖が広がっていたとされます。
こうして
ふたりでなんだか時空を越えて
1万五千年前にあったとされる
「御舟湖」を眺めているのです。
富士山のお膝元、甲斐国 富士吉田の明見で生まれたchiaさんと
武蔵国 豊多摩郡 内藤新宿 淀橋で生まれたわたしがです。
「あのチビ龍ちゃんも可愛いですよね。」
やはりわたしと同じように見えていたのですね。
ここから見ると
わたしが「青龍の印」とかってに名付けた逆S字形のチビ龍が
真正面に見えています。
待ち合わせ場所のJマートにもどり
chiaさんとはお別れです。
ほんとうにありがとうございました。
chiaさん
そしてそのうしろにいらっしゃるかた。
いつもと同じように
一日が終わりましたが
特別な一日となりました。
これでわたしの
初午、
2月11日のお話は終わります。
ところで
江戸はいつ行くの?
今でしょ!(笑)