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Channel: トヨタマヒメ富士日記
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「神田川」と 少し怖い「日本橋」の話

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体は富士山にあるのに

相変わらず魂は東京に戻されている今日この頃。

なにがどうしたっていうんでしょう・・・


次は神田川を調べていたら

大江戸の水巡りを魂レベルでしてしまったような・・・






「神田川」

懐かしいですね。




「あなたは もう 忘れたかしら・・・♪」




南こうせつの歌うこの哀しげな歌は

わたしのまさに青春まっさかりに流行ったのでした。




なんだか「貧」が「美」で

愛さえあれば何もいらない的な美学に捉われて

高度成長期の東京にそんな「貧」なんてあるわけもなくて

ひたすら「貧」ごっこをしていた感じだった1970年代。




新宿のわたしの実家は

当時は柏木という町名から北新宿という名に変更になってから

ずいぶん経っていた。

近くに小滝橋通りというのが走っていて

その「橋」がかかっているのが「神田上水」

何故その名がついているのかは誰も知らなくて

神田といえば、古本屋で有名な町。

中央線に乗っても20分くらいかかりそうな遠いイメージがあって

うちの近くを流れている川が、

何でその名がついているのかはわからなかったし

その歌われている「神田川」と

神田上水は同じものなのか、違うものなのか

深く考えもせずに4分の1世紀くらい費やした。




いきなり今年、2014年になってから

東京の水の巡りというか、流れが気になっていた。

友人が気になって画像を送ってくれた「渋谷川」を調べて、

それなりに納得したあとに

今度は実家の近くを流れていた「神田上水」がめちゃくちゃ気になって来た。




さて

これもディープな

水を巡るお話しに続くかもしれない。




「神田川」はもともと「神田上水」といわれていて

江戸初期のもっとも古い上水だった。

延長63Km

取水元は三鷹、井之頭池


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(江戸の井戸の頭であるということで
井之頭と命名されたという。写真は「御茶ノ水」という井之頭の湧水)


神田上水は

江戸の六上水のひとつで

古くは玉川上水とともに江戸の二大上水とされた。


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わたしが今回検索して思ったのは

「江戸を巡る水路」がおそらく風水的に素晴らしく巡らされていたのでは?

ということだった。

まるでカタツムリみたいに。

風水とまるで関係のないパリの町も

カタツムリみたいに配置されているのは不思議だ。


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そして全てが「隅田川」に注ぎ

東京湾に流れる仕組み。


それから

江戸城から五街道がスタートして

全ての道は江戸に通じる。


日光街道

中山道

青梅街道

甲州街道

東海道

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江戸の六上水というのは


亀有上水
千川上水
神田上水
玉川上水
青山上水
三田上水



東京には
この「日本橋」を筆頭にして
橋や水に関する地名がすごく多い。


御茶ノ水
水道橋
溜池
京橋
八重洲


そしてわたしたちが生まれた
新宿の淀橋も
玉川上水の水がいったん溜められたところだった。
(わたしが子供のころにはそこに淀橋浄水場があり
そのあとには現在都庁などのビル街となっている。)






そこでわたしはまたしても
水を巡る父の話を思い出してしまった。



水に関する話しがふたつだけあり
その二つの話以外父が憤ったのをみたことがない。


ひとつは「隅田川」の話し。
父が子供の頃はよく隅田川で泳いだという。


「春のうららの隅田川
上り下りの舟人が
櫂の雫も花と散る
眺めを何にたとうべし・・・」




まったくその歌の通りだったというのだ。
その話しは何度も聞かされた。
まったく東京は変わってしまった。
ほんとうに変わってしまった。

(これは昨日アップした
渋谷川の「春の小川」の話しに共通している。
東京は父の知る東京ではなくなってしまったのだろう。)



そして

亡くなる前に

父が何度も話してくれた話しで

とても気になることがある。


「日本橋の上に高速道路(首都高)が走った

どうして他を通すことが出来なったのか

東京ももう終わりだ。」



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穏やかな父にしては

これは珍しく本当に憤って

何度も何度も

その話しをわたしにしたのだった。



日本橋・・・・


そこは本当に大切な、大切な

所らしかったのだ。


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東京にとって
日本にとって

そして
地球にとっても?



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