大峰山修験道の先達
daraさんのご主人のFさんから
今回の「大雄山最乗寺」についての
考察をいただきました!
ご紹介します。
結構疑問が吹き飛んだかも!!!
以下
Fさんからのメッセージを転載させていただきます。
迦楼羅天(カルラ)について。
不動明王と言えば光背で燃え上がっている炎がすぐに思い浮かぶと思いますが
正にあの炎が仏法を守護し煩悩を焼き尽くす迦楼羅炎です。
不動明王と迦楼羅は一体みたいなものですね。
(結界門のカラス天狗)
また、修験者に深く信仰されて来たこともあり、
天狗やカラス天狗は修験者の装束を着ていますね。
(結界門の大天狗)
道了尊も本来は修験者であり、
水の神を祀る所は火の神を祀り陰陽のバランスを保ってきたと思えますので、
大雄山最乗寺奥ノ院本尊は道了尊本地仏である十一面観音であり水場に瀬織津媛を祀ってきたのだと感じます。
(三界大黒天のお水場。この水は甘露であった。)
また、不動明王や天狗を祀ることで陰陽のバランスとしたと思います。「火」と「水」で「かみ」となります。
修験者は今で言うネットワークを結果的に担ってきたと言われております。
古の時代は山を越える事が別の土地に移動する最短の手段であるわけですが、
山は険しく修験者ぐらいしかその任に当たれなかった訳です。
修験者(山伏)は、各地の情報や物資等を運んで行つたのです。
その修験者達が信仰したものが山岳の自然そのものに対する畏れや感謝することから
山の神への信仰、そのお使いとしてのオオカミ信仰、
山の中で方位を確認するために北斗七星や金星への信仰(妙見信仰、虚空蔵菩薩信仰)、
北斗七星の星の並びから水の神である龍神信仰、龍神信仰がさらに観音信仰へと繋がっていったように思えます。
(同じく三界大黒天の甘露水)
関東36不動霊場は雨降山大山寺を1番札所として始まりますが、
元々、現在の大山阿夫利神社(大山祇大神)の場所にあり神仏分離で現在の場所に移されたものです。
阿夫利神社も水の場所であり不動明王と対になっています。
36霊場は不動明王に仕える童子が36人いることからその数としたと思います。
秩父にも不動山 洞昌院が長瀞に在ります。
(以上、転載を終わります)
Fさん
どうもありがとうございます!