雲場池の青さは
筆舌に尽くしがたかったのです。
どこまでも美しいこの池の水は
どこからやってくるのだろう・・・・・
ホテルでいただいた周辺地図を見てみると
この池に流れる川の上流は
「お膳水」といわれ
地図では忽然と川が現れているのです。
その水の流れる場所にいって見たくなり
友人に少々無理を行って
廻ってもらいました。
遡ると
そこは
岩の割れ目から忽然と川の流れとなっていたのです。
ここが水源となっているようです。
「お膳水」の看板がありました。
どうやらこの岩たちは溶岩のようでした。
浅間山の溶岩!!!
浅間山の溶岩は「安山岩質」といいます。
富士山の溶岩の「玄武岩質」よりは二酸化珪素(シリカ)の割合が多いので
白っぽい。
われらが富士山は四階建てになっており
現在わたしたちが見ている「新富士火山」とその下の「古富士火山」は玄武岩質で黒っぽい。
しかしさらにその下の「小御岳火山」は浅間山と同じ安山岩質。
さて
浅間山に会いに行くには
いちど旧軽井沢から降りる形で
中軽井沢に行き
そこから北軽井沢に向かわなくてはなりません。
途中に
「浅間神社」とありました。
浅間山を御祀りする神社なのでしょう。
浅間は富士では「せんげん」と読みますが
こちらはもちろん「あさま」と読みます。
「うわ!!!
浅間神社!」
よりたかったのですが
友人はスルーしてしまいました。
大島にいったとき
三原山の「三原神社」が
ただ「御神火さま」と呼ばれていることに驚きました。
記紀神話にでてくるような神さまの名前がついていなかったからです。
それでは
浅間山の神さまって、どなたなのでしょう?
家にもどり
調べてみましたら・・・・・
ほんとに驚きました!!!
「磐長姫」!!!!
(写真は中軽井沢にあった権十稲荷の鳥居です)
案内には「本殿は室町時代のもので、町内の木造建築としては最古のものである。浅間大神遥拝の里宮で大山祇神と磐長姫神の2神が祀られている。明治2年5月より浅間山の鳴動が特に激しく鎮静祈願のため同年9月明治天皇の勅祭が行われた社として有名である。」と有ります。
磐長姫神は大山祇神の娘で、木花開耶姫命の姉神にあたります。普通、「浅間神社」と書くと「せんげんじんじゃ」と読み、木花開耶姫命を御祭神とした富士山本宮浅間大社(静岡県富士宮市)を総本社としていますが、ここは「あさまじんじゃ」と読み、磐長姫神を御祭神としています。
「あさま」とは火山を示す古語とされ、富士山の神を祀る神社が浅間神社と呼ばれるのも同様の理由であり、阿蘇山の「あそ」も同系のことばであると言われています。現在、浅間山は富士山の周辺や富士山が見える関東一円を中心に点在していますが、山頂から富士山が見える山を「浅間山」と命名したためといわれています。ここ軽井沢の浅間山も他の多くの山々と同じく、古代から信仰の対象となってきました。(フリー百科事典『ウィキペディア』より)
http://5.pro.tok2.com/~tetsuyosie/nagano/kitasakugun/asama/asama.html
「火」を追っていたのに
またしても
「水」
そして
「岩」
それにしても
「安山岩」とか「玄武岩」などの分類は
近年になってその科学的な組成のもとに付けられた名。
富士火山にコノハナサクヤヒメを祀り
その下の超古代(五十万年前)の火山にその姉のイワナガヒメを祀るという
古の人々の感覚も驚いていたのですが
その小御岳火山と同じ「安山岩」の浅間山の祭神を
イワナガヒメとする感覚はどこからくるものなのでしょう?
「タチモドリナサイ」
そう言われたような気がしました。
つぎはいよいよ
アサマさまです。