「ホル二トですよ!」
N谷さんが叫びます。
ホル二ト!
ホルニト!!!
わあああ!
で
これ
なんなんですか?
その名は聞いたことがあっても
富士山にはない!
ううん、あるよ。
と,
なんちゃん。
「雁の穴にあるよ。」
雁の穴!こんど行かなくては!
(雁の穴は富士吉田の恩賜林から演習場に向かっていったところにある
溶岩洞穴群)
ホルニトって何?
この溶岩でできた塚の呼称なのですが
火山学の用語かな。
この中には溶岩トンネルが下流まで続いているとのことです。
N谷さんはその内部の写真で説明してくださった。
今日はもちろん装備もないし、時間もない。
「ホルニト」の説明看板がありました。
それによると・・・
「1950~1951年の噴火のときには、火口からあふれ出した溶岩が三原山の斜面を下って
流れました。一部ではトンネルのようになり、溶岩はトンネルの中をを流れました。トンネルの天井が破れたところからガスや溶岩が噴出して、塚になったものがホルニトです。」
ホルニトのできる条件は
パホイホイ溶岩。
なんじゃそれ?と思いますよね。
海洋性溶岩である玄武岩質溶岩の中でも
アア溶岩 (クリンカー状)と
パホイホイ溶岩に分かれます。
ふざけた名前のようですが
これはハワイの現地語で
アアはごつごつして痛い
パホイホイは滑らか
1986年の溶岩流はアアが優先しているのですが
1950年の溶岩はけっこう富士山に似たパホイホイがあったみたい。
これらは成分は同じなのですが
粘性とか、温度とかの違いで形態が変わってくるようだ。
ここで
とつぜん
おにぎりが!!!
おそいお昼だったのですが
「島弁当」のおにぎりバージョンです。
明日葉のおにぎりが3つ
明日葉と岩海苔の和え物と
明日葉入りのさつま揚げ!
ほおばる、ほおばる!
うまいのなんのって!!!
島のおもてなし、ここにも現われているのです。
こんな風景を見ながら
ホルニトというマニアックな溶岩塚のそばでほおばるおにぎり!
かつて火の川であった黒い溶岩流のながめ。
遠くに
富士山ですよ~!富士山!!!
わあ!富士山だ!
富士山だ!富士山だ!!!
いつももっとでかい富士山を毎日見ているはずのわたしたちが
ちっちい富士山を望遠レンズとかで撮るのです。
ばっかじゃない?
ちっちぇ~!といいながら望遠でとる。
それほど富士山はひとを幸せにしてしまう。
なんだかなあ
富士山から離れれば離れるほど
あのお山がいとおしいのです。
そして
このパホイホイ溶岩!!!
おおおおお~!
火山オタクと、溶岩ミーハーにはたまらん!!!
いつも「利島」が見てくれているよ!
ミニミニ富士山みたいだね。
いよいよ三原山をおりて
カルデラを延々と歩いて戻ります。