『山梨の桜、今年は全部見ようかな、と思って』
と、悪友。
いいね、いいね‼️
わたしも付き合うことにした。
山梨県には、まだお目にかかっていない
桜の長老などが御坐してる。
とりあえず
なんだけど、
3月29日はふたりともお休みの日。
どこに行くかを決めずに
何しろ、山中湖に集合だ。
3月21日に東京では桜の開花宣言があったけど、
山梨県は、それに遅れること一週間。
甲府の桜さえ、3月28日に開花宣言だった。
では、
どこへ行こうか?
待ち合わせの前に、調べてみると、
ほとんどの桜が
『咲き始め』
今日行っても、早すぎるみたい。
すると、ひとつだけ
『3月28日、見頃🌸』のマークが!
それは、
身延山 久遠寺の
有名な枝垂れ桜だったの!
わたしも友人も
一度も見たことがない。
おおおお!
人生、一度は見てみたいものだ。
では!
行こう!行こう❣️
というわけで、
山中湖を出発する。
1時間半で、
このすんばらしい枝垂れ桜を
拝めちゃうんだもんね〜〜。
ところが、
すぐ近くだというのに、
なにやら不穏な空気…。
道の右側に久遠寺があるというのに、
『久遠寺行き駐車場』の看板が、左側に誘導する。
仕方なく、左側に進むと、
とんでもない方向に降りて行くことになり、
数台のパトカーが止まってる。
どういうこと?
お巡りさんが、お仕事よろしく立っていたので
聞いてみた。
すると、
昨日から、マイカー規制で、ここの駐車場からシャトルバスに乗らないと、久遠寺まで行けないのだそう。
『マイカー規制だって???
まるで、夏の登山シーズンの富士山五合目みたいじゃない???』
桜を見るのに
シャトルバスに乗るだって?
それじゃあ、わたしたちみたいなワンコ連れは
行けないってこと?
友人はいきなり機嫌が悪くなり、
もういいよ。行こう
と。
うーん、
そこまでして見なくても
他に桜はたくさんあるのだし…
事実
この、仮設駐車場の桜も
ほとんど満開なり!
で、
ここで簡易お花見をすることに。
優しい桜色が映える…
すっかり満足したわたしたち。
お巡りさんにお礼を言い
駐車場を後にする。
で、
どこ行く?
そう言えば、
アソコ、近かったよねえ?
早川町!
そこって、フォッサマグナの露頭があるんじゃなかった?
うーん、
そんなのがあったかも。
早速、検索!
うーん
あった、あった!
では、
気を取り直して、
そちらに向かいます。
(ゲッ!
結局そういうことか〜。)
早川町って
何度か行ったことがあるのに、
この、フォッサマグナの露頭へは
二人とも、訪れたことがなかったの。
ワクワク❣️
富士川の支流の早川を
かなりな上流まで行かされて、
やっとこさ
現場近くに車を停める。
『新倉露頭』というんだね。
こんなにすごい渓谷なんだ!
おおお!
ここ?
(すでにここの谷には、
わたしの大好きな緑色の石!その話はまた後で。)
どれ???
石碑があります。
これは、逆断層となっていて…
早川町の説明によると、
『糸魚川―静岡構造線は、新潟県糸魚川市から長野県諏訪市、山梨県早川町を経て静岡に達する。日本列島中央部を横断し、東北日本と西南日本とを分ける延長250kmにも及ぶ大断層である。ナウマンによりフォッサマグナと名付けられた地域の西側の境界を画している。近年では、北アメリカプレートとユーラシアプレートを画するプレート境界であるとする学説もあり、極めて重要な断層でもある。
山梨県早川町新倉の内河内川左岸には、糸魚川-静岡構造線の逆断層が見事に露出している。断層の西側は、先新第三系瀬戸川層群の黒色粘板岩、東側は、新第三系中新統の凝灰岩類からなり、西側の古い地層が東側の新しい地層の上にのし上がっているのが明瞭である。
わが国でも第一級の断層である糸魚川-静岡構造線が典型的に見られる場所として貴重である。』
山梨県早川町新倉の内河内川左岸には、糸魚川-静岡構造線の逆断層が見事に露出している。断層の西側は、先新第三系瀬戸川層群の黒色粘板岩、東側は、新第三系中新統の凝灰岩類からなり、西側の古い地層が東側の新しい地層の上にのし上がっているのが明瞭である。
わが国でも第一級の断層である糸魚川-静岡構造線が典型的に見られる場所として貴重である。』
ということです。
動画を見ていただくと
こちらの特異性がわかるかな?
東北日本の石
(北アメリカプレート)
緑色凝灰岩
1500万年前
海底火山の火山灰
緑色で灰の塊。
それに対して…
南西日本の石
(ユーラシアプレート)
黒色千枚岩質粘板岩
2500万年前
堆積した泥
剥がれやすい
こちらのことは
このあと訪れた
奈良田というところで
わかりやすい展示がありました。
古い地層と新しい地層の境界線でもある!
この、二種類の石ね。
そして
フォッサマグナがどのようにして出来たのかも
こちらでわかりやすく。
これこれ。
大陸から離れた日本列島の土台が
フォッサマグナでポッキリ折れて、
観音開きに〜〜‼️
そのあと、
海底火山が噴火して、
さらに
フィリピン海プレートの貫入!!!
あれれ?
桜を、見に来ただけなのに
なんで、こんな展開に?
さらに
この場所は
現在、すごいことになっていることに気がついたのです。
それは、
中央新幹線(リニア)のトンネルを
この『フォッサマグナ露頭』のすぐそばで
掘っている、という事実だった!!!
日本列島の有数の構造線に…
人工物が
すでに、稼働を始めていたのです。
ツキノワグマ
ニホンカモシカ
そして、
ヤマセミの棲む、
美しい谷川に。
あと少し続きます。)