今日は少々
野生動物のお話。
2月23日の
たまたま『富士山の日』に
甲府で行われた
『富士山高山帯におけるニホンカモシカの生息状況』
という、
少々お堅いタイトルの
富士山科学研究所の研究発表会に行って来た、
そのお話です。
自然環境研究部の『高田隼人』氏の
お話がグッと来たので、
3月9日に行われた研修会にて
そのお話を共有して来たんです。
(そうそう、
ただ、呑んだくれてた訳ではないの。)
わたしが、氏の研究発表で
興味深かった点は、
『ニホンカモシカは、ヤギ亜科の中で、もっとも原始的な動物である』という事。
つまり、
ヤギの『ご先祖さん』てこと。
そうして、
ヤギの仲間たちは荒涼とした高山帯に住んでいるのに、
ニホンカモシカだけが
緑豊かなブナやミズナラの森に住んでいるのだということ!
『黒い』そうです。
(色に関しても面白い研究発表、
富士山のニホンカモシカも“黒い”
東北のニホンカモシカは“白い”
関西のニホンカモシカは“茶色い”
のだそうで…
そして
表題の
『幻のいきもの』は、
☆100年前は、『高山・奥山に住む幻のいきもの』
だったのに、
国の天然記念物に指定されてから 保護政策が始まり、
☆50年前〜20年前は
分布域が拡大して、個体数の増加。
☆現在は…
里山から奥山から広く分布するようになった。
では?
メデタシ、
メデタシ???
しかし…
というのが
223のテーマでもあったのです。
その前に、
こちらを紹介させてください。
(とてもわかりやすく、ニホンカモシカのことが。)
なんと!
ニホンツキノワグマと全く同じ
『ブナ、ミズナラの落葉広葉樹林帯』なんです。
わたしはこのいきものに
何度も出くわした事があるし、
非常に身近ないきものなのだけど、
こと、
富士山北麓のニホンカモシカに限って言えば
最大で、50頭ほどしか存在していなくて
まさに、『絶滅危惧種』であることを
223の日に、知った訳なんです。
わたしたちの、小さな島国に、
この幻ののいきものが住んでいる奇跡。
いついつまでも、
富士山の北麓で
そのいのちをつないで欲しい。
そう思うのは
わたしだけなのかな?
また、わたしの、前に現れてね!
もののけ姫の、
シシガミのように…