こちらのお話の続きです。
子熊ちゃん。
御殿場の“ガンジス川”にて
インド料理を食べたあと、
ね、
裾野市ってここから遠い?
そう聞いたわたしに
なぜ?と訪ねたチハール。
カクカクシカジカ…
ね、
ここに書いてあるんだけど…
裾野市の、富士山資料館に、
オオカミの頭骨があるんだわ…
ふーん…
チハールは、
しょうがないなあ、といった面持ちで
スマホを操作している。
『ここから、33分だよ。』
いいの???
ヤッホー❣️
その時点で
わたしは『裾野市富士山資料館』なるものが
どこにあるかは知らなかったけど、
一度、行ったことがある、と確信していた。
それは、東大の火山学者のA教授のセミナーで
大勢の方達とともに、連れて行って頂いた記憶…
(何年前なるのかしら?
少なくとも、わたしがブログを始めた2011年より以前だと思う。
しかし、オオカミの頭骨があったことは記憶に無い。)
スマホのナビをセットして、
チハールはそこに向かってくれるのだ。
わたしも、おそらくは
10年近く前に行ったであろうそこを
スマホ検索してみたら…
ん?
ここでまたまた、不思議なシンクロがあり。
『忠ちゃん牧場の隣???』
なんということか、
2月16日に撮ったという
こんな画像が
富士山ガイドたちの別のグループラインの“”のぐっちが送ってくれていたのだ。
裾野市の野焼きにあいました!』
そう書かれていたのだけど、
まだ、2月なのに???
北麓では、演習場などの野焼きは3月の終わり頃なので、
こんなに早く???
と、不思議な気持ちになったもの。
でも、
わずか三日後に、
こんなところを走ることになるとは!
真っ黒の
野焼きのあと!
行けども
行けども
真っ黒だ。
雨水にピントが合ってしまったけど、
ほんとうに、行けども
行けども
真っ黒な焼け野原…
やっと、『富士山資料館』に到着する。
笑える〜〜(^。^)
88は、“富士”の数霊だからね。
さて、
入って
いきなり❣️
彼(彼女?)と出会う。
生まれて初めて出会う
『富士山のオオカミ』
の頭骨だ。
十里木高原に
生き生きと
彼らは疾走していたに違いない。
百年前まで…
こんなのを見つけました。
『平成18年11月10日
静岡県裾野市の調査
裾野市の富士山資料館には、富士市のお宅に伝わるニホンオオカミ頭骨が展示されています。由来については詳しいことはわからなかったのですが、資料館の方が所有者の方にお聞きした話では、頭骨を神棚に上げておくと、子供の夜泣きが直ったそうです。実は御坂のオオカミについても所有者の方から同様のお話を伺っています。類例が見つかったのは収穫でした。
オオカミが捕獲されたのは富士市勢子辻付近と伝えられますが、十里木峠を越えて御殿場で鎌倉往還を北に向かえば御坂方面、そのまま東に進めば、多くのオオカミ頭骨が残る足柄方面、さらには前回の厚木方面へとつながっており、オオカミ信仰はこうしたルートを通じて広がったのでしょう。
なお、十里木峠では別のオオカミ捕獲例があることが直良信夫著『日本産狼の研究』に記されています。神奈川県山北町のお宅に伝わるこの資料は、ご先祖が戦国時代(天文年間)に武田の軍勢から脱走した帰路、十里木峠付近で狼群に襲撃され、斬り殺したうちの一頭だということです。山梨にもゆかりのある資料です。』
静岡県裾野市の調査
裾野市の富士山資料館には、富士市のお宅に伝わるニホンオオカミ頭骨が展示されています。由来については詳しいことはわからなかったのですが、資料館の方が所有者の方にお聞きした話では、頭骨を神棚に上げておくと、子供の夜泣きが直ったそうです。実は御坂のオオカミについても所有者の方から同様のお話を伺っています。類例が見つかったのは収穫でした。
オオカミが捕獲されたのは富士市勢子辻付近と伝えられますが、十里木峠を越えて御殿場で鎌倉往還を北に向かえば御坂方面、そのまま東に進めば、多くのオオカミ頭骨が残る足柄方面、さらには前回の厚木方面へとつながっており、オオカミ信仰はこうしたルートを通じて広がったのでしょう。
なお、十里木峠では別のオオカミ捕獲例があることが直良信夫著『日本産狼の研究』に記されています。神奈川県山北町のお宅に伝わるこの資料は、ご先祖が戦国時代(天文年間)に武田の軍勢から脱走した帰路、十里木峠付近で狼群に襲撃され、斬り殺したうちの一頭だということです。山梨にもゆかりのある資料です。』
この画像ではよくわからないかも知れないけど
彼(彼女?)の頭骨は
黒く塗られていた。
なぜなのか???
なんの塗料で塗ったのか???
わたしは思い当たることがあった。
この
赤字で示した記述、
『御坂のオオカミ』
富士山北麓をさらに御坂峠を超えると
オオカミの頭骨は、特別な意味を持って利用されていた痕跡があって、
それは、狐憑きなどの動物霊を憑依を
鎮めるために使われた
聖獣としてのオオカミの霊力だったのだ。
わたしは以前
山梨県で行われたシンボル展で
この
『御坂のオオカミ』の
頭骨を見たことがある。
ミイラである。
『上の写真は笛吹市御坂町のとあるお宅で近年見つかったニホンオオカミ頭骨です。鼻の部分を中心に、皮と肉がミイラ化して残っている、珍しい標本です。新聞等で話題になったので、ご記憶の方もいらっしゃるかもしれません。
シンボル展では、この標本を中心に、近県で見つかったオオカミ頭骨や、貴重なニホンオオカミ剥製、オオカミ信仰に関わる資料などを集め、ニホンオオカミの謎や山梨における人とオオカミの関わりに迫ってみたいと思います。オオカミが山梨の野山を駆けめぐっていた頃に思いをはせてみてください。』
シンボル展では、この標本を中心に、近県で見つかったオオカミ頭骨や、貴重なニホンオオカミ剥製、オオカミ信仰に関わる資料などを集め、ニホンオオカミの謎や山梨における人とオオカミの関わりに迫ってみたいと思います。オオカミが山梨の野山を駆けめぐっていた頃に思いをはせてみてください。』
この頭骨の展示の隣には、
ニホンオオカミの剥製の写真が。
ニホンオオカミの剥製は
世界に数頭しか無いのだけど、
剥製はほとんど劣化していて、
生き生きとした姿をとどめているものは無いと言われている。
この資料館には
ニホンツキノワグマの剥製もあった。
可哀想に…
クマも霊獣なのだけど、
頭骨が呪いなどに使われることは無かった。
なぜなのか?
富士山の過去に流した溶岩の図は
山頂が見えるようです。
だけど、
今日は小雨で煙っていて…
定点観測の様子が展示されていました。
裾野市では
縄文遺跡もたくさん見つかっているそうだ。
糸魚川の翡翠の大珠も
展示されていた。
名前も気になるね。
くだんの石棒も出土している。
富士山麓は
北も南も
やはり
謎に満ちているのだわ。
またまた
真っ黒に野焼きされた
裾野を走り
山中湖に戻ってきて
この日は終了しました。
2月19日、
二十四季節の
『雨水』