クマは、最も古くから
人々に崇拝されてきた動物のひとつである。
クマは、ギリシャ神話の月の女神アルテミス、
ローマ神話の月の女神ダイアナのトーテムである。
フィンランド、シベリア、日本では、
クマはシャーマンを教える動物のマスターであり、
神聖な存在である。
日本のアイヌ民族は、
クマをカムイ(神)と呼び、山の神と崇めた。
中国においては、漢王朝時代、
クマは崇拝され、国のトーテムであった。
イヌイットにとって、クマはパワーの象徴である。
イヌイットのハンターがクマに殺されると、
クマのスピリットを持つシャーマンに生まれ変わると考えた。
また、厳しい条件下で生きるシロクマを
智慧に溢れる教師と見なした。
シベリアにおいては、
女性のシャーマンの名前は、
クマを意味する言葉であった。
北欧のバイキングにとって、
クマは戦士のスピリットと勇気を象徴する。
バイキングは戦さの時、
クマの毛皮を身に着けて、敵を威嚇した。
ネイティブ・アメリカンは、
クマは薬草の知識に関して、動物の長であり、
病気を治癒するヒーラーと考えた。
ネイティブ・アメリカンがクマを狩ると、
クマに対し謝罪の儀式を捧げ、
シャーマンやメディスン・マンはしばしば
クマの恰好をしていた。
ケルト民族の伝承においては、
万物を産み育てた大いなる母は
クマの女神“Artio”である。
クマは、さまざまな名前の由来になっている。
男性の名前“Arthurは、
「クマ」を意味する“arth”に由来する。
アイルランドとウェールズでは
「Bearの息子」の意味の名前が多い。
地名の「ベルリン」「ベルン」
北欧神話に登場する狂戦士の名「ベルセルク」、
英文学最古の伝承に登場する英雄の名「ベオウルフ」は
クマに由来している。
こちらよりの転載です。
アイヌ民族の『イヨマンテ(熊送り)』は
1955年に、当時の北海道知事命令により、禁止になったそうです。(残忍だとの理由で)
だけど、日本では
絶滅危惧種でもあるニホンツキノワグマ
そして、エゾヒグマを
危険だからという理由で
殺し続けています。
世界各地の先住民たちが、
神と崇めた“クマ”という、生き物たち、
その、霊獣としての魂を
こんにち、わたしたちはどこまで気づいているのでしょうか?
アイヌ語では
クマ(ヒグマ)は
“キムンカムイ”
キムンは、山
カムイは、神
“キムン”が “クム”に変化して
“カムイ”が“カム”に変化して
“クム カム”
が
“クマ” に変化したと言われています。
山の神、
森の王、である
熊は
世界中で
絶滅が危惧されています。
(2月9日、また、9の日!
山梨県 富士山科学研究所では
ニホンツキノワグマのセミナーが行われます。
わたしは行きます。
やはり、熊に誘われているようなので。)
同じこの惑星で
仲良く暮らせたらいいのになあ。
生きとし生けるものの楽園に
この星がなることを祈ります。