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Channel: トヨタマヒメ富士日記
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『二つの宇宙野』 (三十年後の君へ 0708)

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母はわたしを、
全く信用していないのだな。

いちいち、
自分が死んだら、ああして欲しい、こうして欲しい
と、注文をつける。

父は逆だった。

『あなた方の好きにしていいよ』
それが父の口癖で、
お墓のことも、お寺のことも、
 どうでも良かったみたいだ。


あの世とこの世は
どんな仕組みになっていて
あの世に行った人達は
どう過ごしているのだろう。

わたしの所感で言えば
あの世は、ワンネスの世界なので
お墓だの、宗派だの、宗教だの
すでに超越してしまっているので
それこそどうだって良いのだと思うのだけどね。


さて、
どうしても、天麩羅蕎麦を食べたいらしい母のために
静岡で一二を争う蕎麦屋へ向かったのだけど、
初めて通る道は
白糸の滝のロータリーを、通過する。

ナビは面白いルートにわたしたちを誘う。

何度も富士宮に来てるのに
このルートでは
初めて、こんなすごおい富士山を拝した。

思わず、車を停める。



うわっ!
撮ったすぐ後に
母に画像を見せた。

『富士山の上空に、タツノオトシゴがいるよ!』

わ!ほんと!!!
母は言ったあと
白鳥に見えるわ、
と訂正した。

この日の空模様はほんとうに不思議。

そうして
そのあとの展開も。

くだんのお蕎麦屋さんにあと少し
という時

ええええええ?



『西富士オートキャンプ場』???


ちょっと待て!

ここって
ここって

富士山ニニギさんのとこだよねえ〜〜?』

車を停めて、写真を撮るわたしに
またしても、母は訝しげだ。

わたしがひとりであれば
おそらく、中に入って
あの天の岩戸だの
ライオン岩だのに行っていただろう。

もっとも、わたしがひとりであれば
ここは通らなかったはずだ。

母の望みを叶えるべく
今日はここを通ることになった。

あの、
千居遺跡と同じく
なんで今日なの?
なんでココなの?
と言う思いが去来する。

(わたしがブログを始めたきっかけとなった
富士山ニニギさんのブログと
初めてここを訪れた時のまだ拙いブログ記事です。)

探したら….
あれれ?
2011年9月に、ここを初めて訪れたときのブログは、あまりにも拙いため、削除してしまっていました。
ここを3回目に訪れたときの記事が
ようやく見つかりました。
(2012年2月9日でした。)



この日から
わたしは、ただの一度も
この前を、通ったことが無かった。

この時から、6年半も経っている。

なんで今日なの?

こちらのキャンプ場の案内図



このキャンプ場の中にある
“天の岩戸”


(以上、二点
画像をお借りしました。)

ここの住所は
なんと、『富士宮市 内野』

わたしの住んでいるところは
『忍野村 内野』

富士王朝があったという『 高天原』には
宇宙湖(うつこ)があったと言われ、
宇宙湖が干上がって、うつの(さらに転化して内野となった)と言われています。

富士山ニニギさんは
このキャンプ場の地が、宇宙湖であった場所と主張していて
だから、高天ヶ原は、ここにあった
と言っている。

そおんなバカな!

宇宙湖は、忍野村だよ〜〜。

ずーとそう思っていたわたしも
『どっちも、ありだよ…』
と思うようになってきた。

全てには
裏と表があるようだ。

どっちが表でも裏でもいいんだけど

ふたつの“内野”は
富士山を挟んで対角線上に位置している。

そうして
ここまでわたしを連れてきた
『静岡で一二を争う蕎麦の名店』
は、
ここから徒歩3分の場所にあって、
やはり、富士宮市 内野。

しかも、しかも〜〜〜〜!

『本日、蕎麦が終了したので、閉店致しました』
の、看板が!!!

なぬ〜〜!

まったくもって、
あの、千居遺跡と
富士山ニニギさんのキャンプ場の前を通るために
導かれた?としか思えない。

母は、
お腹が空いちゃったわ〜
と、不機嫌になる。

じゃあ、まかいの牧場のビュッフェに行く?
というと

洋食はちょっとね、
と宣う。

まてよ?

ナビを見ると
“猪ノ頭”
とある。

ええええ?
先日、陣馬の滝の下見に行ったところに近いんでないかい?

じゃあ、
あの下見の後に行ったお蕎麦屋さんに行くことにした。




あの日は雨が降ってたけど

今日はお天気が良く
お外の席で。


天麩羅の盛り合わせと
ざる蕎麦を!




ヒグラシの声がして
気持ちが良い。

『久しぶりに美味しいお蕎麦を食べたわ〜』

母はすっかり満足だ。

なあんだ、最初からここへ来れば良かった!

でも、だとすると
千居遺跡の前も
富士山ニニギさんのキャンプ場の前も通らなかった。

なんともまあ、
不思議である。


あとは家路につくだけだけど
旧上九一色村の
富士ケ嶺のトイレに寄って

すごおく大きな富士山を撮った。





すると、
またまた不思議な富士山の上空の雲たち。


父の墓苑は
ほんとうにわたしの家から
ほぼ、富士山の対角線上にあるので

墓参りのたびに、
富士山を半周することになるのね。


これもきっと
エネルギーの運び屋としての
わたしの仕事なのかもしれない。



自宅に戻り、
改めて、そう思う。


これもそれも
父の采配なのかもしれなくて。


家の窓から外を見ると


羽衣のような茜色の雲に飾られてた。





父の
没後三十年の日。

わたしをここまで導いてくれて
ありがとうございます。















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