Quantcast
Channel: トヨタマヒメ富士日記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5679

三十年後の君へ 0708

$
0
0
7月は
わたしにとって、イベントが多い月でもある。

今日、7月8日は
父の命日なのだ。

わたしの父はとんでもない自由人だったと思うけど、
周りからたくさん愛されていた。
だから、この日は大抵
家族が集まって父を偲んだりすることが多い。

今日は父が他界して
丸、三十年になる、という節目の日だ。
平成三十年。

あともう少しで昭和が終わる、という時
父は、あの昭和天皇と同じ症状で亡くなった。

だけど、その平成も
来年の命日には
平成ではなくなっている。

ややこしいけど、
とりあえず、今日は平成最後の
父の命日だ。

今年の命日は、なんと日曜日と重なる上に
わたしの仕事はぽっかりと空いていた。
だから、母のたっての頼みもあり
二人して、富士宮にある 父の墓参りに行くことになった。

まだ雨のぱらつく
河口湖を10時に出発する。

朝霧に差し掛かった時
素晴らしい富士山がどおんと出現した。




んあんと!
富士山が作りたもう母船雲が左側に!

こちらから見ると
雪が全くないのね。


幸先いいぞ!
父は富士山をこよなく愛していたのだ。

だから
紆余曲折はあったけど
父の眠る地は
富士山の見える富士宮市の墓苑となった。


もっとも、わたしは
あの父がお墓の中にいるなんて思ってもいない。

母は、お塔婆を立てるのが好きで、
今日もお塔婆を立てた。
『祥月命日なんですよ。』と
お寺さんに言っていた。

お塔婆の立て方を覚えてね。
わたしにもお塔婆を立ててね。

わたしは
はいはい、と言ったものの
反抗したくなった。

『わたしはお塔婆いらないからね。』

お塔婆を立てるのに二千円かかる。

わたしは子供がいないので
わたしの没後三十年後にわたしのお塔婆を立てる人はいないとは思うのだけど、
一応 言ってみる。

『お塔婆を立ててもらわないと成仏しないような生き方を
わたしはしてないからね。』


わたしも、父のように
たぶんお墓にいないので
千の風となって
飛び回っているのだろうな。

父なら、こう言うと思う。
『お塔婆なんかいらないから、三千円のワインを買いなさい』
(わたしはいつも千円くらいのワインを飲んでいるのだ)


わたしは父親似な性格を持ち
だからわたしは父を愛したし
父はわたしを愛してくれてたのだ。

わたしと父との愛情は
むしろ、同志のような、
風のようなものだったことを思い出す。


墓参りは、12時には終わり
さて、
そのあとは
食事をしながら故人の思い出話をする
という楽しい時間だ。

どこで何をたべる?
というのが
女性の関心ごとであるのだけど
あらかじめ決めていた、お蕎麦やシラス丼なとあるお店は
なんと駐車場がいっぱいで
停めるところがない。

別の店にしようよ。

父が好きだった鰻を食べるのがわが家の決まりごとだったのに
母は先週から
『なんか鰻は食べたくないのよ』と言っていた。

『パパは、お蕎麦が好きだったのよ。江戸っ子だから。』

え?
そんなこと、聞いたことがないよ。
第一、『江戸っ子だってね〜、寿司喰いねえ』
じゃないの?

お寿司はちょっとねえ…
(母はお腹の調子が悪くて今生物は控えているのだ。)

それに天麩羅が好きだったのよ。
浅草の天麩羅屋さんに連れていかれて
並んでまで食べたのよ。

んんん?
その話も聞くのは初めてだ。
父が天麩羅を食べているのを見たことがない。
父は蕎麦よりもラーメン
天麩羅よりもトンカツが好きだったのではないか?

母にはボーイフレンドがたくさんいたので
誰かと間違ってないか?

まあ良い、
今日は母は
天麩羅蕎麦が食べたいらしい。
何だかんだ言って
絶対に自分の食べたいものを食べるのだ。
そんな母を
目を細めてワガママを聞いてやっていたのが父なのである。
(父と母は23歳も年齢が違う)

わかったよ、お蕎麦ね?

天麩羅蕎麦があるところはないかしら?

はいはい。

わたしはスマホで検査してみた。

すると、
山梨に帰る方向に、幸いなことに
『静岡で一、二を争う名店』てのがあった!

ナビをセットして
そちらに、向かう。

えええ?
そっち??

なんだか逆方向に連れていかれてるみたい。

ほんとに?
合ってる?

すれ違いが出来ないような、
細い道をクネクネ行く。

ナビを、信頼しているけど
半分不安になってくる。

すると…

うわあ!!!

こ、こ、こ…

ごめーん!
と わたしは言い
車を停める。

『千居遺跡じゃないのー!』


あの!
縄文遺跡が
こんなところにあったの???


わたしは金網にへばりつく。

母はわたしの行動を全く理解出来ない。



わたしはキツネにつままれたような気になる。

こんなところ、
父の墓苑のすぐ裏手に
これがあったの?

(千居遺蹟には、2013年の4月に訪れています。)

いつも墓参りに行くルートと
全く異なるルートを走ったために
たまたま、気がついたこの位置関係!

この遺跡は
ただの縄文遺跡とは違いますよ!
(ただの縄文遺跡なんてものは無いんだけど…)

富士山そのものの祭祀跡と思われる
ストーンサークル(石組遺構)が発見されているのだ!

しかも
しかも
それが夏至の日に
かつてツインピークスであった富士山の
2つのピークの真ん中から太陽が昇るのだという!

きゃーーーー!
狂喜乱舞〜〜!!!

え?
富士山がツインピークスって
何?

ご存じ無い方は
こちらをどうぞ。


この2つのピークの間から
夏至の日に太陽が昇るのを
祭祀したストーンサークルが
この千居遺跡だって???

(こちらのブログさんより)

そうして
ここの位置も意味深だ。


富士山の東北と
南西に位置する
三つの縄文遺跡!!!



うわわわ…
こりゃ、
今日の話は今日中に終りませぬ。

タイトル『三十年後の君へ』
父がわたしを導いてくれたと思われる
この日の記録なのですが

三十年どころではなくなってきた。


縄文の?
レムリアの???

地霊が
父とともにわたしを導いてくれたのかもしれません。

続きます。
(ごめんなさい)








Viewing all articles
Browse latest Browse all 5679

Trending Articles