久しぶりに、
で、
今日の話です。
(記事が時間に追いついて来なかった!)
“富士ケ嶺”にいます。
富士ケ嶺からの富士山は
デカイ!
大室山も
デカイ!
大室山は
3500年前に噴火した
富士山の側火山。
久しぶりに大室山の麓で時間を過ごすので、
今日はその話を、書こうかな
と思ったんだけど…
違う話になりそうです。
とある天然記念物の
有名な洞窟の
監視員のお仕事。
連日、たくさんの探検隊が押し寄せるようになってしまった
某 洞窟のため
安全管理やら適切な利用だのを
サジェストするお仕事なのです。
樹海のようすは
なかなか楽しいですよ。
実(赤)が
同時に見られたり…
小さな
赤いキノコが生えてたり…
監視員のお仕事は
意外と楽です。
本を持ち込んで
読書も出来ます。
(もっとも、この洞窟の利用者が途切れる時間に限られていますが。)
今日は
こんな本を持ち込みました。
実はこの本は
先日(6月22日)に
信州の 大鹿村に行った時
『中央構造線博物館』で購入したものなのです。
あのとき、
学芸員の河本さんは
『あ、こちらは大鹿村在住の方が書いた本です。』
と、仰ったのね。
えええええ?
わたしは、
このアヤシイ大鹿村には
やはり オオカミを目撃したひとが
てんこ盛りなのでは?
と思い
ついつい、この本を購入してしまったんです。
読み進めたら…
アノ!
『ニホンオオカミを探す会』
の
八木博さんのお話となるではないですか!!!
おおおおおおおおお〜〜〜ん❣️
このかたの撮った写真は
あまりにも、有名なんです!
このイヌ科動物は
のちに、『秩父野犬』と名付けられます。
これ!
完全なる、オオカミですよね〜〜!
わたしは以前、青木ヶ原樹海のガイドをして、
いつもの得意な
オオカミが生態系の番人であった、的な話をした時、
参加者の方が
『わたしの友人で、絶滅したはずのニホンオオカミを真剣に探してる人がいるんです〜。
“八木さん”って言うんですけど』
という話を聞いて、
ええええええ?
八木さんて
あの、八木さんですか?
そちらは八木さんとお友達なんですか?
と、
大喜びした経緯があるのです。
さてさて
この本の著者
宗像 充氏は
2014年、三峰神社で開催された『フォーラム
ニホンオオカミ二◯一四』の帰り道
『六十九人目』のオオカミ体験者となってしまうのです。
ふうーん
そうなんだ!
では、わたしは
七十七人目の
オオカミ体験者なのだろうか?
(というのは、著書の山中でオオカミを見たのは2014年、それから8人くらいはいそうだからね…)
不思議な話なのだけど、
オオカミは、オオカミの存在を信じている人、
オオカミを追い求めている人の前に現れる。
しかも、写真まで撮らせてしまうのだ。
わたしがオオカミを霊獣だと思うのは
そこなんだけど。
話をこの本に、戻しますと、
宗像 充(むなかたみつる)
1975年、大分県犬飼町生まれ。一橋大学卒業。ジャーナリスト。大学時代は山岳部に所属。登山、環境、平和、家族の問題などテーマに執筆をおこなう。
ニホンオオカミのほか、ニホンカワウソや九州のツキノワグマなど、絶滅したとされる動物の生存について検証したルポを雑誌に発表。著書に『子どもに会いたい親のためのハンドブック』ほか。現在は長野県大鹿村に在住、リニア中央新幹線の反対運動についての取材を続けている。
1975年、大分県犬飼町生まれ。一橋大学卒業。ジャーナリスト。大学時代は山岳部に所属。登山、環境、平和、家族の問題などテーマに執筆をおこなう。
ニホンオオカミのほか、ニホンカワウソや九州のツキノワグマなど、絶滅したとされる動物の生存について検証したルポを雑誌に発表。著書に『子どもに会いたい親のためのハンドブック』ほか。現在は長野県大鹿村に在住、リニア中央新幹線の反対運動についての取材を続けている。
この著者は
いわゆるオオカミ体験者(オオカミとおぼしきイヌ科の野生動物を見た人)の話をルポし、ニホンオオカミとは何か?を学術的に探求するうちに
自分自身が体験してしまう、という羽目になるのです。
八木さんに『もう思い残すことはありません』と伝えると、
『何を言ってるんだ、これからが始まりじゃないか』と叱咤されるのですね。
確かにその後ますます精力的に
ニホンオオカミとは何か?を追求していくドキュメンタリー。
こちらの著書の中で
わたしが面白いと思ったのは
この記述だった。
縄文時代以前には
大型のタイリクオオカミの化石が日本の各地で発見されるけど
縄文時代以降は
すべて、ニホンオオカミの骨なのだそう。
(タイリクオオカミとニホンオオカミの頭骨での見分け方、亜種が別種かの論争にも触れている。)
そうなんだ…
知らなかった、その話。
縄文時代になってから
完全に日本列島は大陸から切り離されて
独自のほ乳類層に分化していくのか。
縄文時代の人々と
ニホンオオカミは
共に生きていたのかもしれない。
北海道にいたエゾオオカミは
北アメリカのシンリンオオカミの流れを汲むという。
アイヌの人々は、オオカミのことを
“ウォッセ カムイ”
吼える神と呼んだ。
本州にいた縄文人はオオカミのことを
なんて呼んでいたんだろう。
わたしは、
ウォッセ カムイが
ウォッカムイ
ウォーカミ
オホカミ
となったのだろうと考えています。
青木ヶ原樹海の中で読書をするとしたら
ほんとうにベストな一冊でした。
『ニホンオオカミを探す会』の
八木さんはまだご健在なのだろうか。
メッセージを、送りたくなりました。
『わたしは青木ヶ原樹海を突っ切る国道で、
オオカミとおぼしき野生動物に目の前を疾走されました!』
話は脱線するのだけど
八木さんという苗字もここへ来て気になります。
八木氏は、楊貴妃の子孫である、と
イッピーさんの記事で最近読んだもので。
楊貴が
八木と当て字された、と。
(イッピーさんの記事)
ま
ま
ま
マジですか?
ヤギにひかれて伊那に行き
その、帰りに
たまたま、
中央構造線博物館へ寄ることとなり
この本を手にしたわたしは
なんらかの因縁を感じてしまうのです。
本をパタンと閉じて
緑の魔界といわれる樹海を見渡すと
森の守り神“霊獣”であったオオカミが
西洋文明の導入とともに“害獣”となってしまった経緯を思う。
この富士山の作りたもう樹海の奥底で
オオカミよ、
また姿を見せておくれ…。