雨が降らぬまに
梅雨が明けてしまった。
わかっているのだ。
水への感謝を忘れていたのは、
誰であろう、
このわたしなのだから。
移住して、15年になるけれど、
畑を行ったのは、11年くらいになるのかしら。
今まで、畑の水の心配をすることが無かったのは
家の前の畑で、自由に水道の水を与えられたからに過ぎない。
忍野村に引っ越して
去年借りた畑は、
車も前まで着けられない奥地だった。
それでも
燦々と太陽が降り注ぎ、
富士山さえ見える50坪の畑は
わたしたちにとっては、願ってもいない幸福。
そう、
水の心配さえしなくて良いのであれば…。
この辺りの地方に伝わる
『雨乞い』に興味を惹かれたのは、
ちょっとした、きっかけだったのだけど、
西湖 龍宮洞穴
足和田山 榛名池
富士山二合目 氷池白大龍王
こちらの三龍王をつなげる古代の雨乞いがあると知り
シリーズものを書いていたのは、
ちょうど二ヶ月前。
(5月21日魔王天神社)
そして、
一ヶ月前の夏至の日には、
その三龍王を巡ろうと、
ハルナ探検隊にて、密かに計画をしていたところ…
まさかの暴風雨で、
中止をやむなくされた。
6月21日13:24夏至
さてさて、今日は
午後から二時間の樹海のツアーが入っていて、
朝は久しぶりにゆっくりしていた。
mioさんの陰暦カレンダーで確認すると、
7月21日
己酉(つちのととり)
一粒万倍日
むむむむ…
今日、
決行だわ
『ひとり雨乞い』
午前中に見に行った畑は
散々たるものだった。
水切れとはかくなるものなのか。
雄花だけが咲いてしまい(てっぺん]
トウモロコシとなる雌花がひとつもついていない。
この十年で、初めてのこと。
忍野村は、新名庄川や桂川で潤い、
忍野八海などの湧水も豊富なので、
鳴沢村や河口湖、
西湖ほどには、雨乞いの記録がないのだけど、
それでも、ひどい飢饉のときには、
西湖の龍宮洞穴へ雨乞いに行った記録あり。
給水車で専業農家の方達が
水撒きが出来る時代に
あえて
わたしたちがアナログな畑を借りることになった理由は???
龍だのみの
古くから続いていた雨乞いを
復活させるため???
では、では、
行きましょう。
『ひとり雨乞い』へ‼