今日は、火口へ行く。
富士山の、
あの、火口だ。
静岡側へ、車を走らせると、
チープ感漂う“鳥居”に
“CANP FUJI”
の文字。
初めて見た時は、驚いた。
14年前のことだ。
富士山の登山道の入口に
米軍(US. NAVY)の基地があるんだ。
自衛隊の駐屯地ではない。
戦後処理の、密約だったようだ。
陸軍の駐屯地をGHQが摂取したのち、
変換するときの密約だ。
静岡の県道23号。
23は、シリウスの数霊でもあるというのに、
しかも、看板は、ご丁寧に
シリウスブルーだというのに。
米軍のキャンプ地‼
わたしはイヤだ。
富士山に、軍隊は似合わない。
と、いうよりも
日本に軍隊は要らない。
自衛隊のことを、
『我が軍は、』とか言っちゃう
総理大臣も、もっと要らないけどね。
まあ良い、
今日は、アノ
火口に行くのだ。
これはわたしの仕事である。
なんの因果であろうか。
あまり望んでいない仕事であった。
突然、お世話になっているガイドの先輩から要請が入り
静岡の小学生の案内をすることになったのだ。
12日、空いてる?
と言われ、
空いていたので、空いてると言ったらば
この仕事だったのだ。
仕事の内容を聞いてから
断るわけにもいかまい。
その辺りが、辛いところ。
で、
車を走らせる。
火口、火口、火口。
富士山の火口の話は
一昨日から昨日と、ずっと続いてるね、
そうなんだ。
きっと、意味があるんだ。
わたしはエネルギーの運び屋だったではあるまいか。
寸前まで、気分は重かったが
観念することとする。
二年ぶりの
富士宮口新五合目。
こちらからの山頂は…
山頂付近に、雪が無い!
さすが、静岡だな。
駿河湾方向を見やれば、
雲海‼
シェービングクリームの泡のような、
しかし
重力をもって
眼下に存在する、
“雲海”
飛行機などに乗れば
よく目にするかもしれないけど、
地に足を付けて、これを眺めるのは、なかなか機会がない。
久しぶりだね、
この眺めは。
駿河湾は、この雲海の下に。
悪評高い
富士山の山小屋ちゃん。
ことごとく、こんなセンスなのだわ。
物見遊山、
それが日本の観光のカタチだから。
さてさて
山頂火口ではなさそうだぞ。
わたしはどこへ行ったのでしょう?
(続きます)