ショッキングなタイトルですが
これは本当の話です。
先ほど
instagramでアップした
昨日の軽水林道
富士山二合目付近からの富士です。
この手前の少し黄色くなっている草地のようなところが
昨年も記事にした
広大な伐採現場なのです。
アサギマダラという蝶の乱舞が見られるとの情報で
去年、この軽水林道に行ったのは
9月の1日のことでした。
去年のブログ(切り刻まれる富士山)
http://ameblo.jp/mizunotunagari3776/day-20120901.html
丁度富士山世界遺産を審議するユネスコの
文化遺産部門ともいえる
イコモスから女性の視察員が来日して
山梨県と静岡県がその女性をご案内したのが2日だと、
わたしはブログに書いていました!
(じつは恥ずかしながら、すっかり忘れていたのです。)
今年も同じように累々と横たわる木の墓場のような伐採現場。
わたしが絶句したように
同じように心痛めていた何人かの心ある人が
一生懸命動いていたのですが
結果は
なにも現実を変えることが出来ませんでした。
こんなときはとてもわが身の無力を思います。
白くて長いプラスティックの四角い柱のようなものが
昨年、新興宗教団体が母体となっている「オイスカ」が設置した
鹿の食害から植林された苗木を守るものです。
その手前のほんのりピンク色の花が
ヨツバヒヨドリ。
この日は
アサギマダラが一匹もいませんでした。
扶桑教とか丸山教といった
新興宗教の流れを汲む方々が
「富士山の森を守るんだ!」というシュプレヒコールのもと
まったく騙されてそれをやらされています。
騙しているのは誰なのか?
すでに60年以上も前に伐採されていた美しい富士山の森には
かわりにシラビソやカラマツといったここに適しているとされている木が
植林されていました。
それが放置され、そろそろ伐採の時期だということで
平成18年くらいから、山梨県が計画的に「帯状間伐」というのを行なってきました。
「植林」というのは耳障りが良い言葉です。
それは「森作り」という言葉に置き換えられると
なおも耳障りが良くなります。
「富士山の森つくりのお手伝いをしてきたよ!」
「それは良かったね!」
「悪い鹿が苗木を食べちゃうのを守って来たんだよ!」
「それは、えらいね~!」
子供たちの夢を壊すわけではないけれど
これは鹿を増やしたのはだあれ?というとても大きな問題に行き着くのですよ。
ひゃあああ
大好物!
ワイルドな犬山!
このあたりに100年前までいたオオカミは
鹿などの動物の骨からカルシウムを摂取していたのでしょう。
自然死した鹿は
このように
全ての命の糧となりました。
肉はたくさんの肉食獣の糧として
鹿の角や骨はネズミなど森の生き物のカルシウムとして
いのちの循環をつないでいました。
現在は管理捕獲した鹿は
ブルドーザーで
深く穴を掘って埋めている話は以前書きました。
富士山静岡側では今年実験的に「誘引捕獲」を始めた。
3カ月間で、千頭近い鹿が捕獲されましたが
ほとんどが今年生まれた小鹿とそれを生んだ母鹿だということです。